<マイヤーLPGAクラシック 3日目◇18日◇ブライズフィールドCC(米ミシガン州)◇6556ヤード・パー72>
畑岡奈紗は4バーディ・2ボギーと2つ伸ばしてのフィニッシュ。ただバーディ合戦についていけなかった4日間については、「ショットでチャンスが多かったなか、パットでそれをものにできなかったのが悔しい」と振り返る。トータルスコアは7アンダーで49位タイ。この反省をもとに次戦のメジャー大会「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」に向けて修正に入る。
2019年に2位になっているコースで、開幕前には「1日最低5個(アンダー)は獲らないと」と優勝争いのラインを設定していたが実らず。「1つ、2つのボギーは仕方ないけど、ノーチャンスだったのは残念」。特に4日間のうち3日間で30回台だったパターや、なかなかいい位置につけられなかったグリーン周りの小技を悔やんだ。
それでも前日まで課題に挙げていたアイアンでのスピンコントロール、そして番手間の距離を合わせるという部分には改善がみられる18ホールだった。特に最終日を同組で回ったビアンカ・パグダンカナン(タイ)が見せたプレーは、今後の1つの指標になりそうだ。
この選手は細身ながら、今大会前までのドライビングディスタンスは274.640ヤードでツアー5位につける飛ばし屋。「距離が出るビアンカのスイングを見て、『しっかり上からクラブが入っているな』ってすごく思った。パー3のティショットでもターフが取れるくらい、しっかり上から入れないとスピンが安定しない」。自身のプレーを振り返ると、中盤以降はターフが取れず、当たりが薄いと感じられることもあった。ここのコントロールはメジャーセッティングのグリーン上でボールを止めるために不可欠な部分とあって、より意識していくつもりだ。
次戦のメジャーは18年にプレーオフまで進みながら、惜しくも敗れた大会。「はじめてメジャーで優勝争いができて、思い出はある」と、当然ながらその印象は強い。日曜日中に移動を済まし、月曜日にはコースで最低9ホールの練習ラウンドを行う予定だ。抜かりなく準備を進めていく。
「距離はだいぶ出てきたし、今週はミスが右への一方向だった。先週は右にも左にもで、組み立てが難しかった。一方向になれば練習場でも直しやすい」。こう細かい修正にも自信を見せる。ここから悲願のメジャー制覇に向けての取り組みに集中していく。(文・間宮輝憲)
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