<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前情報◇21日◇コングレッショナルCC(米メリーランド州)◇6894ヤード・パー72>
今季メジャー第3戦に出場するため、名門・コングレッショナルCC入りした渋野日向子が、開幕を2日後に控えた現地時間21日(火)に公式会見に臨んだ。
海外インタビュアーの『ワシントンDCにようこそ、メジャーチャンピオン!』という言葉とともに始まった会見では、初めて女子のメジャー大会が行われる会場の感想を問われ「難しすぎます。グリーンのアンジュレーションがすごすぎる。グリーン周りも、距離も長すぎる」と本音を漏らした。
過去には「全米オープン」が行われ、歴代大統領もプレーした由緒ある場所を前日の月曜日にまずは18ホールプレー。「合うコースじゃないけれど、いいコース!(笑)」と、その伝統も感じ取ったようだ。
そのなかで特に警戒を強めるのが、ポテトチップスのようにうねるグリーン。グリーンを狙うショットの落としどころ、ここがスコアに大きく影響するとみる。「ショットの難易度が高い。本当にアンジュレーションがすごいので、乗ればオッケーぐらいに思ってないといけんかな。それなりのコントロールが必要」。これに加え、総距離は6894ヤードと長く、4つあるパー5は585ヤードの9番など、いずれも500ヤード台に設定される。さらに400ヤードを越えるパー4も点在することも、そのプレッシャーが増す要因になる。
先週戦ったメジャー前哨戦では、初日はティショットが荒れ、2日目はそこは改善されたもののパターなどでスコアが作れず予選落ちを喫した。調子を戻すため試行錯誤を続けるも、現状は「うーん…試合をやってみないとわからないです。まあ、よくはないですね」と、きっかけをつかみきれてはいない。
空きになってしまった先週末は、「自分を振り返る時間も必要かな」と、ゴルフのことは考えず、「とりあえずボーッとしてました」と頭を一度空っぽにした。その時間で気持ちを切り替え、この難コースと対峙することになる。
会見のあとは18ホールのプロアマに参加。ゲストを盛り上げる笑顔のプレーを続けながら、グリーン上ではミドル、ロングパット中心にタッチを合わせつつホールを進めていった。「やっぱりメジャーということで、気持ち的にもう少し頑張らんと、という気にはなりますね」。この日は午後6時頃にホールアウト。ここから最後の仕上げにとりかかり、難関攻略の糸口を探る。(文・間宮輝憲)
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