<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 2日目◇24日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇7036ヤード・パー72>
昨年大会に続いて初日を首位で終えたプロ8年目の佐藤大平は、2日目に7バーディ・1ダブルボギーの「67」をマーク。トータル13アンダーで暫定ながら首位をキープして決勝ラウンドに進む。
インの10番から出た佐藤は、前半4つ伸ばして折り返す。後半に入っても7番までに3つのバーディを奪って後続を突き放す独走状態。「こんなに何もなくていいのかな、って感じ。8番でしっかりダブルボギーを打ちましたけど、まあ、上出来ですかね」。8番パー3ではホールインワン賞30万円とサトウのごはん1年分を狙った結果、グリーン左の池に入れてスコアを落としたが、納得の一日だった。
昨年は初日首位タイから2日目に「76」と落とすなど、終わってみれば50位タイ。鬼門ともいえる2日目だが、「昨年と今のゴルフは違うので」と自信をもって昨年のリベンジに成功した。
佐藤は2018年に下部のABEMAツアーで賞金王を戴冠。その資格で出場した19年には賞金ランキング54位で初シードを獲得して、初優勝が期待される存在となった。20-21年の統合シーズンは賞金ランキング42位と順位こそ上げたが未勝利。9月以降の10試合は、トップ10入りはゼロで予選落ちは5試合と低迷した。
「昨年の成績を見てこれではダメだなと。秋以降は体力不足だなと感じました」。このオフは松山英樹のトレーナーを務める飯田光輝氏と体力強化を行った。「吐くほどやりました」と、今までにないトレーニングで開幕まで準備を重ねた。
「体力どうこうよりも、あれだけやったんだからいい成績出てよって思っています」。気持ち的な面だけでなく、トレーニングの成果は如実に現れた。ドライバーで10ヤードほどの飛距離アップとショットの安定感を手に入れて、昨年とは違うゴルフができている。正確なショットが求められる今大会でチャンスメークできているのは成果の一つだ。
チャンスを決めるのはパッティング。5月にパターを替えてから調子が上がっている。ローリー・マキロイ(北アイルランド)らが使用するテーラーメイド『スパイダーX』のショートスラントネックを投入。「出球が強くて直進性があります。最後は伸びもよく、ロールがいい。自分の思い通りのストロークができます」とショットとパットがかみ合うようになった。
「(優勝を)意識していかないとですね。予選が終わって優勝争いにいられるのは、成長なのかな。まだ2日あるので成長とは思いたくないけど…。ちょっとは思っていいのかな」。予選での自信を胸に週末を迎える。(文・小高拓)
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