<アムンディ エビアン・チャンピオンシップ 事前情報◇19日◇エビアン・リゾートGC(フランス)◇6527ヤード・パー71>
6月上旬以来の海外大会に挑戦。今季の海外女子メジャー4戦目に参戦するため、西村優菜が笑顔でフランスに降り立った。
今年は海外メジャー挑戦の年と位置づけている。6月の「全米女子オープン」に参戦するも予選落ち。悔しい思いもしたが、その2週後の国内女子ツアー「ニチレイレディス」で優勝を果たし、6月27日付の女子世界ランキングで50位以内に入ったことにより今大会と2週後の「AIG女子オープン」(全英)出場を決めた。
「メジャーという雰囲気です」とフランスの空気感を楽しみつつ、精力的にコースの下見を行っている。日曜日の夜中に現地入り。月曜日は15ホール、火曜日も9ホールを回った。「ちょっと日本に似ている雰囲気で、グリーンのアンジュレーションが強かったり、結構難しいという印象です」。山からの強い傾斜に対して横に位置するホールはツマ先上がりかツマ先下がりの傾斜。それに加えてグリーンもうねっており、一筋縄ではいかない印象を抱いた。
傾斜で流されることを考えて、「結構左に打ち出さないといけないホールとか、逆に右もある。グリーンの面も狭いので、ミスするならどっちというのを常に考えないといけないですね」と戦略を頭にたたき込んでいる。
初めての当地入りだが、大会の模様はこれまで何度も見てきている。大好きなチョン・インジ(韓国)が制した2016年大会は「優勝したシーンを覚えているし、(宮里)藍さんも勝っている。特別な試合という感じで、楽しみです」と、キラキラ光るフランスの青空のした、ワクワク感を抑えられない。
悔しさをバネにニチレイで勝利を挙げ、翌週も2位タイ。そして渡仏前最後の試合となった「ニッポンハムレディスクラシック」で今季2勝目を挙げて大一番に臨む。「全米が終わってから自分の中でいい状態。メンタルコントロールもうまくいった中での今回の遠征。いい状態を試合でも生かせるようにしたいです」。まずは決勝ラウンド行きを狙う。
「とりあえず4日間できるようにいい状態でここに入ってきているので、試合でどこまで自分が決めたことをできるかです」。予選落ち、優勝2回、そしてフランス。忙しかったこの1カ月半の成果を発揮するまたとないチャンス。「むちゃくちゃ元気です(笑)」と気力も体力も充実している状態で、エビアン攻略にかかる。(文・高桑均)
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