<アムンディ エビアン・チャンピオンシップ 事前情報◇19日◇エビアン・リゾートGC(フランス)◇6527ヤード・パー71>
渋野日向子がはじめてフランスの地に入った。現地時間21日(木)に開幕する海外女子メジャーを前に、すでに2日間練習ラウンドをするなど調整を行っている。
6月のメジャー大会2つは、予選落ちに、決勝ラウンドスタート前の棄権と結果を出しきれなかった。7月に入ってからの初戦は、熱波に襲われているフランスが舞台。昨年は出場を見送ったが、今年はスイス、フランスの国境にあるレマン湖を見下ろす丘陵コースで、初挑戦だ。
2019年に制した「AIG女子オープン」(全英)から3年。2週後には同大会に歴代チャンピオンとして出場するが、今週、そして来週のスコットランド戦はその前哨戦となる。フランスの地で、調子を取り戻して乗り込みたいところ。
4月のメジャー大会「シェブロン選手権」では予選ラウンドを首位で折り返し4位。翌戦の「ロッテ選手権」では優勝争いのすえ2位と、結果を出してすでに来季のシード権を手中に収めた。その後は調子を落としたが、欧州連戦できっかけをつかむべくショット、パットともに仕上げに入る。
練習ラウンドは変則的に、火曜日は15番からスタートし5番で終了。その後パッティングを行い、ドライビングレンジへ。恒例となっている後方からの動画撮りでスイングもチェックした。さらにドライバーの打ち込みや、ウェッジで距離を合わせる練習を行い、コースを後にした。
歴代メジャー覇者が集まる中で、渋野もその一人として存在感を示すことができるのか。直近7年の記録を見ると、ひとつ注目のスタッツが見えてくる。
15年以降、メジャー大会を30ラウンド以上プレーした選手の中で、「60」台で回った確率がもっとも高いのはインビー・パーク(韓国)。38.1%と群を抜くが、2位のキム・セヨン(韓国、33.6%)に次いで3位に入るのが渋野だ。実に31.3%で60台を出している。ここまでビッグスコアを出してきたメジャー大会。爆発力あるゴルフが、フランスでもさく裂するか。
初日はタイの飛ばし屋、パティ・タバタナキトと、ガビー・ロペス(メキシコ)という実力者二人とのグループに入った。60台をマークし飛び出すことができれば、メジャー2勝目も遠くない。
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