<アムンディ エビアン・チャンピオンシップ 事前情報◇19日◇エビアン・リゾートGC(フランス)◇6527ヤード・パー71>
昨年11月の「アジアパシフィック女子アマチュア選手権」を制した資格で出場を決め、海外女子メジャーにやってきたアマチュアの橋本美月(東北福祉大2年)。大一番を前にした心境を満面の笑みで語った。
「今までの試合の雰囲気とぜんぜん違いますし、本当にテレビで見ていた人が目の前にいる。テンションが上がりますし、緊張もしています」
昨年高校を卒業し、大学進学の道を選んだ橋本。そして、今大会の出場を決めてからは準備を整えてきた。「自分が海外メジャーに出場すること自体想像できなかった。準備が完ぺきにできているかは自信がないですが、今までよりはいろんな練習をしてきました」と、やれることはやってフランス入り。来週は全英でプレーし、再びフランスに戻って「世界アマチュアゴルフ選手権」に出場。今回は現在地を把握するのに大事な一戦となる。
2019年の安田祐香以来、日本勢2人目となるアジア頂点の座を射止めた。その優勝をきっかけに日本ゴルフ協会(JGA)のナショナルチームに所属。今回は、チーム・ジャパンのユニホームで参戦を決めた。
「今週も全英もナショナルチームの一員として、JGAの方にサポートを受けながらプレーするので、いろんな人に感謝しながら一日一日、一打一打を大切に、楽しんでプレーしていきたいです」
ひときわ目立つ赤が基調のウェアに“JAPAN”の文字。「自覚を持って」と、高鳴る鼓動とほどよい緊張感がワクワク感を生み出している。
練習日には「全米女子オープン」覇者のミンジー・リー(オーストラリア)を見かけた。「かっこいいですし、テレビで見ていて、今まで以上に海外のことを考えてみた全米でした」と、ミンジーのメジャー圧勝劇が、今後の道しるべになっているという。
「将来はこういう舞台で当たり前のようにプレーできるようになりたい」。橋本にとってはフランスがスタート地点。「まずは予選通過です」と目標を定め、世界へと打って出る。(文・高桑均)
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