<全米女子ジュニア選手権 3日目◇20日◇ザ・クラブ at オールドストーン(ケンタッキー州)◇6484ヤード・パー73>
馬場咲希(日本ウェルネス高校2年)は今年4月、全米女子オープンの日本最終予選を突破すると、6月の本戦では決勝ラウンドに進出して49位タイで大会を終えた。そして今週行われている「全米女子ジュニア」では、ストロークプレー方式で行われた予選ラウンド2日間を首位タイで通過しメダリストに。マッチプレー方式で行われる決勝トーナメント一回戦では、6&4の圧勝でベスト32に進出した。いったいどんな選手なのか。渡米前に行ったインタビューをお届け。
■姉妹はいますか?
「私は4人姉妹の次女。お姉ちゃんとは4つ離れていて、妹は一個下と12歳です。最初はお姉ちゃんと2人でゴルフをやっていたんですけど、お姉ちゃんが中学で部活やりたいからってやめちゃって、そこからは1人。下の妹はゴルフではなくピアノをやっています」
■馬場さんは身長が175センチと背が高い。4姉妹とも背は大きい?
「私がダントツで高い。お母さんが160センチで、お姉ちゃんは164センチ。1個下の妹が158センチです。私以外の3人は小学1年生で120センチくらいだったんですけど、私は132センチだった。その時点でおかしいです(笑)。足のサイズは25センチで、グローブのサイズは23センチ。手が大きいです。
小学校の頃は背の順でずっと一番後ろでした。中学校に入学するときは163センチ。卒業するときは171センチくらいあった。高校に入ってから175センチまで伸びた。ちょっと前まで174.9センチだったんですけど、最近測ったら175.3センチで、ミリ単位でまだ伸びているのかな。
牛乳は好きで、毎日普通に1リットルの牛乳パック1本くらい飲んでいましたね。みんなは麦茶(笑)。いまはタンパク質をとりたいから、牛乳にプロテインに混ぜて飲んでいます」
■身長が高くて得したことはありますか?
「ゴルフでは身長が高い分、上から打ててスピン量が増えるし、高い球が打てる。それは良かったなと思います。でも普段の生活ではあまりないかも(笑)。電車で椅子に座っていて、下りるときにつり革に頭をぶつけるんですよね。それがすごく恥ずかしい(笑)。最近は慣れましたけど、街を歩いていても背が高くて目立つのが最初は嫌でしたね」
■好きな選手は?
「ネリー・コルダさんがすごく好き。日本のプロでは脇元華さんと金田久美子さんです。
全米女子オープンでネリー・コルダさんと会ったときは、身長も高いしスタイルが良くて、一緒に写真を撮ったらめちゃくちゃ顔が小さかった(笑)。私が175センチで、向こうは178センチくらい。
脇元華さんは私がタイに行ったときに、たまたま来ていて、『サインください』って声をかけたら、すごく優しかった。アプローチの打ち方とかバンカーとかも教えてくれて、ビックリしちゃいました。こんなに優しい人がいるんだなと思って。
そのあと、プロアマみたいな試合で、たまたま同じ組になったときも優しくしてくれて、涙出そうなくらいかっこよかった。たまたま妹がキャディだったんですけど、妹も「女神様だ」って言って2人で感動していました。脇元華さんは背が高くてスタイルもいいし、すごくきれいだし、性格も全部良くて大好きなプロです。
金田久美子さんは、ジュニア時代からすごい人だったし、小2くらいでイベントに行ったんですけど、かっこよすぎて未知の人みたいな感じ。(今年初めて出場した国内女子ツアーの)ヤマハレディースのときに練習場で見かけて、話しかけたら、本当にやさしくて、めちゃくちゃ面白くて、写真撮ろうよって言ってくれたんです。DMとかも返してくれて、全米で予選に通ったときも「良かったね」って送ってきてくれて、好きになっちゃった(笑)。脇元華さんも金田久美子さんも私はファンです。
■将来は海外で(プレー)と言っていましたが、英語は得意ですか?
「中学のときは話すことはできないですけど、暗記とか単語は得意でした。だけど、全米女子オープンが終わった後から英会話を始めて、それはほぼ毎日オンラインで習っています。得意かは分からないけど(笑)、聞き取りはけっこうしやすくなってきていますね。
最初は何を言っているかまったく分からなかったんですけど。先生が日本語をしゃべれない人で、すべて英語で説明されるんですよ。全部自分で聞き取らないと返事できないので、上達したのかもしれないです」
■ゴルフ以外で最近はまっていることは?
「うーん……。ゴルフ以外にあまりしないから、趣味とかもあまりないですね。何だろう……。音楽を聴くのは好き。それくらいしかない。最近は移動中とか『ちゃんみな』をよく聴きます。それこそ小学校くらいのときに、妹がちゃんみなを好きで隣でよく聴いていたんですけど、最近になって私がよく聴くようになった。そんな感じかな」
■自分の癖はありますか?
「ニヤニヤしちゃう。真顔になれない。前の組を待っているときに真顔になると『怒っている?』ってみんなに言われて。真顔にならないほうがいいのかなと。もともとニヤニヤしちゃうのが癖で、いまもニヤニヤしちゃっているんですけど。それがフッとプレー中に真顔になると怒ってるって言われます。
笑いのツボも浅いんですよ。口元が緩い。すぐ笑っちゃうからそれが癖なのかもしれない。(思い出し笑いしながら)全米女子オープンのインタビューのときにニヤニヤしちゃって、友達から『何でインタビューのときにニヤニヤしてんだよ』ってラインが来て(笑)。どうしようもできないんですよ。ニヤニヤしちゃって。それはもう直せないかもしれない」
■渋野日向子プロもいつもニコニコしていますよね?
「渋野さんとは、全米女子オープンのときに一緒に練習ラウンドできたんですけど、話してくれたときはずっとニコニコしていて、いい人だって思いました。かっこよかったし。ブリヂストンレディスのときも練習場で見たんですけど、オーラというかやっぱり目立っていました」
■緊張はしないタイプですか?
「緊張はほぼまったくしないですね。ドキドキして真っ白になっちゃったというよりは、とにかく楽しいっていうタイプ。ヤマハのときに初めて大勢のギャラリーの前で打ったんですけど、まったく緊張とかはなかった。楽しかったです」
■ニックネームはありますか?
「よく呼ばれているのは『馬場ちゃん』なんですけど、中学のときは『手羽先ちゃん』ってある子に呼ばれていました。『ばばさき』だから『てばさき』なんですよ。インスタのアカウント名も全部『手羽先』にしちゃったりしていた。でも『手羽先』が好きなわけではなくて、食べたこともあまりない(笑)。
やっぱり名前が馬場咲希で4文字だから、あんまりあだ名が付かないんですよ。呼ばれるとしても『馬場ちゃん』って感じだったんですけど、『手羽先』っていうあだ名を付けてくれた子にありがとうって感じ(笑)。気に入っています。ゲームとかの名前も全部『手羽先』にしちゃうレベル。それくらい好きになっちゃった」
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