米国女子ツアークォリファイングトーナメント(QT)の第一関門、ステージ1が今週18日(木)から3日間の日程で行われる。全3ステージからなるこの予選会を突破した選手が、晴れて来季のツアー出場権を獲得することができる。
昨年は渋野日向子、古江彩佳がQTを突破して出場権を獲得。それ以前にも山口すず夏、河本結らも狭き門をくぐり抜けてツアーカードを取得したが、今年も日本から多数の選手がこの予選会に挑戦する。
まずは、最終関門「Qシリーズ」への道のりをおさらいする。ステージ1は各国から300人以上が集まり、3会場にて争われる。日本からは米澤有、田所せら、識西諭里、宮本香怜ら4人が出場する。
その上位者が10月のステージ2に進出。そこで勝ち抜いた選手が11月〜12月にかけて行われる8日間144ホールの最終決戦、Qシリーズにコマを進めることになる。
それ以外にも、先週8日付けの世界ランキング上位75以内をクリアした選手など、特定の条件を満たした者はステージ1、2が免除されて、Qシリーズから“直接参戦”することが可能だ。
すでに米ツアー出場権を保持している選手を除き、世界ランク上位者の資格を満たした日本勢は9人。西郷真央、稲見萌寧、西村優菜、山下美夢有、小祝さくら、勝みなみ、上田桃子、堀琴音、高橋彩華らがそうだ。このうち、勝はQシリーズ出場を明言している。
勝は昨年の「日本女子オープン」を制したときから米女子ツアー挑戦へ意欲を見せていた。今年は「楽天スーパーレディース」を制するなど安定した成績をおさめて、目標に掲げていたQシリーズ出場権をつかんだ。「海外での試合をフィードバックして、何が足りないか、全英で何が足りなかったのか。それを克服して、確実に向こう(米ツアー)の試合に出られるようにしたい」と上位突破へ闘志を燃やしている。
Qシリーズは上位45位までの選手が有資格者のカテゴリーに入ることになり、上位20位までになればほぼすべての試合に出場が可能となる。もちろん、勝と同様にあらゆるカテゴリーから“免除組”がこぞって参戦するとあって、狭き門であることは間違いない。卓越した才能に自信と経験が備わった24歳は、大舞台への扉をその手で開くことができるか。
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