<ニトリレディスゴルフトーナメント 最終日◇28日◇小樽カントリー倶楽部(北海道)◇6655ヤード・パー72>
追い上げ実らず優勝こそ逃したが、日本屈指の難コースで行われた大会最終日に、この日2番目のスコアとなる「69」をマークした西村優菜。その表情には充実感がにじんだ。
出だしの1番をバーディとすると、途中2つのボギーもはさみながら難所が続く後半で耐え、あがり2ホールで連続バーディ。トータル7アンダー・2位タイに入り「ホッとしています」と胸をなで下ろした。
朝から強い風が吹いたコースは、一気に難易度が増した。そのなかでも耐えるゴルフを最後まで貫いた。「本当に難しくて、いいセッティングだと思いながらプレーしていました」とコースに負けることなく立ち向かった。「景色に負けそうになったときは短く持って対処できた」と、攻略法を明かす。
加えてこの日は「4日間でいちばんいいスイングテンポで振れていた」と持ち味の堅実さも相まって、18ホールをガマン強く戦い抜いた。「まだ調子がいいわけではないけど、その中でこの順位で終われた。自分にOKを与えられるかなと思います」と、秋に向けて弾みとなりそうな一戦となった。
すでに通算6勝を挙げ、今季も2勝。6月からは海外女子メジャーにも挑戦し、7月の「アムンディ エビアン・チャンピオンシップ」ではトップ10に迫る活躍も見せた。海外ツアー参戦も視野に入れる西村にとって、早めの今季3勝がなによりの起爆剤。その日は近づいているといってよさそうだ。
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