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全米女子アマ優勝の馬場咲希さんの前に広がる大きな可能性【原田香里のゴルフ未来会議】

2021年3月まで日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の理事を務め、いまは女子ゴルフ界発展のため尽力し、自身のゴルフ向上も目指す、女子プロゴルファーの原田香里。まだまだこれからと話すゴルフ人生、そして女子ゴルフ界についての未来を語る。
ゴルフを愛するみなさん、こんにちは。原田香里です。今日は、世界中の注目を集めているアマチュア・馬場咲希さんについてお話したいと思います。
馬場さんが、全米女子アマチュアゴルフ選手権で優勝したのは、ゴルフ好きのみなさんならご存じのことだと思います。服部道子さん以来、日本人としては2人目。37年ぶりの快挙で、しかも決勝は11&9の圧勝というものすごさでした。
先週は日本代表として世界アマにも出場。初日は「74」と叩いてしまいましたが、その後の猛攻は目を見張るものがありました。個人戦ではトップ3人に1打差の4位、団体戦でも大いに貢献して、日本は3位に入ったのです(優勝したスウェーデン、2位の米国とは1打差)。
日本のゴルフの世界に身を置く者のひとりとして、本当にうれしいニュースです。同時に、馬場さんの優勝について、あちこちで大きく扱われていることに対しては、感慨深いものがありました。日本だけでなく世界的にも、女子のゴルフの世界が注目されるようになったのだ、ということを改めて感じることができたからです。
日本人として初めて全米女子アマで優勝した服部さんは、私より2学年下です。ほぼ、同世代と言っていいでしょう。高校生で日本女子アマ連覇を果たしている服部さんのことは、もちろん同じフィールドで戦う者として知っていましたし、その強さもわかっていました。それでも、現在のように情報が豊富でない時代のことです。日本国内についても情報がさほどなく、海外の試合にまで考えが及ばない。個人で海外の試合に出場することなど、考えもしなかったのは私だけではないはずです。
全米女子アマという大会名から大きな試合であることはわかりますが、何しろ情報がないから実感があまりない、というのが正直なところでした。私がアマチュア時代、特に海外に対して興味がなかった、というのではなく、海外に出ていくという選択肢がない人のほうが一般的で、むしろ服部さんが特別だったのだと思います。
37年の歳月が流れ、日本の女子ゴルフの世界はすそ野が広がって層が厚くなり、レベルルもとても高くなりました。世界中の情報が集まるという環境の変化もあり、一部の人だけでなく、多くのトップアマチュアにとって様々な方法でゴルフができるようになりました。だからこそ、馬場さん以外にも3人の日本勢が全米女子アマに出場し、全員が予選を通過し64位以内に入ってマッチプレーに残ることができたのでしょう。
これは、選手として、裏方として、ゴルフに携わってきた私にとって本当にうれしいことです。女子ゴルフの世界の広がりを、多くの人から感じ取れたからです。
馬場さんのSNSも見させていただきました。そこに書かれていたのは大きな舞台でとてもいい経験をしているということが伝わってくる内容でした。
アマチュアの世界ででもトップを極めるのはとても難しいことです。みんなが「勝ちたい」と思っている中で、実際に優勝できるのはたった一人。米国の大学には、プロを目指すレベルのアマチュアが世界中からたくさん留学しています。それだけでなく、実力者が集まり、激突するのが全米女子アマ。その優勝者として、馬場さんは歴史に名を残しただけでなく、一気に引く手あまたになったはずです。
高校2年生とあって、米国の大学への留学も視野に入って来るでしょう。全米女子アマチャンピオンとなれば、あちこちの大学のゴルフチームからスカラシップ(奨学金)でのスカウトも来ると聞いています。服部さんは、全米アマに優勝した後、テキサス大学に留学してからプロになっています。
本人も興味を示していたようですし、その道も楽しいと思います。日本とは違い、米国の大学は勉強もしっかりしないと試合に出られないそうです。ゴルフばかりでなく、勉強もしっかりとする大学生活は、大変だと思います。それでも、人生全体で考えれば、とても大きな意味を持つでしょう。今になってもっと勉強しておけばよかったと思うことは私にもたくさんあります。
日本では、高校を卒業して間もない若い選手が次々に活躍していますが、道はひとつではありません。遠回りに見えても、そうでない場合も少なくありません。
年齢を重ねたから言えることではありますが、ぜひ、馬場さんには目先のゴルフだけでなく、長い人生を考えた選択をしてほしいと思います。せっかく選択肢が広がったこの機会を上手に生かして、ゴルファーとして人間とて豊かな人生を送ってほしいものです。
原田香里(はらだ・かおり)
1966年10月27日生まれ、山口県出身。名門・日大ゴルフ部にで腕を磨き1989年のプロテストに合格。92年の「ミズノオープンレディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝。93年には「日本女子プロゴルフ選手権大会」、「JLPGA明治乳業カップ年度最優秀女子プロ決定戦」勝利で公式戦2冠を達成。通算7勝。その後は日本女子プロゴルフ協会の運営に尽力し21年3月まで理事を務めた。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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