きょう9月1日は、今年の「全米オープン」チャンピオン、マシュー・フィッツパトリック(イングランド)の誕生日。1994年生まれで28歳。先週行われたプレーオフ最終戦「ツアー選手権」では、トータル11アンダー、15位タイでシーズンを終えている。
2013年、18歳のアマチュアとして出場した「全英オープン」で44位に入りローアマを獲得すると、「全米アマ」を制し世界アマチュアランキング1位の座についた。翌14年の「全米オープン」でも48位タイに入り、ローアマに。「全英」と「全米」、ふたつのメジャーでローアマに輝いたのはボビー・ジョーンズ以来の快挙だった。
ローアマを獲得した「全米オープン」後にプロ転向し、欧州ツアーの「アイリッシュオープン」でプロデビュー。14年のQスクールを突破し、15年の「英国マスターズ by Sky Sports」でツアー初優勝。16年は「マスターズ」で7位タイ、6月の「ノルディアマスターズ」、さらに「DPワールドツアー選手権」と年間2勝をマークし、世界ランキングはトップ50位に。ライダーカップのメンバーにも選ばれた。
17、18年シーズンには、「オメガ・ヨーロピアンマスターズ」で、セベ・バレステロス以来の大会連覇を達成。また24歳と8日での通算5勝目は、ニック・ファルドを抜いて、英国人最年少記録となった。
19年に米ツアーのシードを獲得すると、20年はトップ10に5度入る活躍をみせ、欧州ツアーでは最終戦の「DPワールドツアー選手権」で優勝。21年も欧州ツアーで1勝を挙げ、迎えた22年は、ついに米ツアーで勝利を飾った。
13年の「全米アマ」を制したザ・カントリークラブが舞台となった22年「全米オープン」。最終日をトップタイでスタートすると、前半を2アンダーとしトップタイを堅持して折り返す。10、11番の連続ボギーで首位を明け渡すも、13番で15メートルのバーディパットを沈め、再び首位に並ぶと、15番でもバーディを奪い単独首位に。最終ホールは、ティショットをフェアウェイバンカーに入れ、ピンチとなるがパーセーブ。米ツアー初優勝とメジャー初優勝を決めた。
なお、同じコースで「全米アマ」と「全米オープン」を制したのは、ジャック・ニクラウス以来、史上2人目の快挙だった。
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