<住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 初日◇16日◇新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)◇6502ヤード・パー72>
今年の“女子プロゴルファー日本一”に輝いた19歳は、出遅れるスタートとなってしまった。川崎春花は3バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの「74」でプレーし、2オーバーは69位タイでの滑り出しだ。
ホステスプロの西村優菜、今季好調の山下美夢有のふたりと注目組での初日のラウンド。先週大会優勝の反響も大きく、多くのギャラリーがプレーを見守った。「たくさんの方が応援くださるようになって緊張すると思っていたけれど、どちらかというと楽しくプレーできました」。そしてその声援を力に変えて、2番、3番で連続バーディを奪取し、幸先のいいスタートを切った。
だが、いきなり流れが止まってしまった。4番パー3では「ティショットも良くなかった」と段下15メートルに乗せると、バーディパットは2メートルショート。5番を挟んだ6番パー3では、ピン奥11メートルからのパットが2メートルオーバー。どちらも3パットのボギーを叩き、出だしの勢いをチャラにしてしまった。
7番パー4ではグリーンエッジからのアプローチがザックリで寄らず、3メートルのパットも決め切れずのダブルボギー。「(出だしで)バーディがポンポンと獲れたけど、3パットで流れを崩して、獲り返せずに18ホールが終わってしまいました」。後半に入ってボギーとバーディがひとつずつ。先週のように、ショットがチャンスについてパットを決め切る、という“攻め”のプレーとはならなかった。
「最初の方“は”楽しかったです」。多くのファンに囲まれてのプレーはワクワクする状況だったが、その高まる気持ちとスコアは反比例。史上4人目となる初優勝からの2週連続Vに挑んでいたが、まずは予選通過を見据える2日目となってしまった。
「伸ばすしかない。しっかりとガマンするところはガマンして、攻めるゴルフができたら予選は通過できると思います。マネジメントも考えながらやりたいです」。先週の最終日、バックナインでは6バーディ・ボギーなしの「30」をマークして一躍脚光を浴びたプロ1年生。ビックスコアで、予選通過ではなく優勝争いを狙える位置まで浮上したい。(文・笠井あかり)
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