21日、ワシントンDCのキャピトルヒル、連邦議会を訪れたLIVゴルフのCEO、グレッグ・ノーマン(オーストラリア)は多くの議員と面談したが、一部からは「プロパガンダだ!」と非難を受ける場面も…。
約75名の議員たちとランチミーティングに臨み、「われわれLIVゴルフをよく理解してくれる議員も多くいた」とノーマンは「賛否両論」だったとした。
テネシー州選出の共和党議員、ティム・ブーチェット氏は、共和党の研究委員会のメンバーとともに出席したが、ノーマンのロビー活動は思想を誘導する戦略で「プロパガンダだ」と一蹴。自身のツイッターに「9.11(米国同時多発テロ)の一部はサウジアラビア人が操縦していた。ワシントンポスト紙のカショギ氏を殺害した」とコメントを上げた。
「これはプロパガンダだ。このような話は聞きたくない。何人ものビリオネラーがゴルフゲームを争っている一件に、議会が介入することではない。我々がメジャーリーグに介入したことは大きな失敗だった。サウジアラビアが創設したリーグとは、関わらないのが最良だ」(ブーチェット氏)
また同じくテキサス州選出のチップ・ロイ氏は「サウジアラビアの巨額なマネーを斡旋しているのに、議会へ来て、いかにも素晴らしいことをしているかのように振る舞うのはやめてほしい」と話し、「グレッグ・ノーマンのことはとても尊敬しているし、彼が何をやろうとそれは彼の権利だ。しかしながらグレッグが思うほど、簡単には議会は動かない」とした。
一方で、サウスカロライナ州選出の民主党議員、ジム・クライバン氏、ウエストバージニア州のジョー・マンチン氏は、最近PGAツアーのリーダーとも面会したことも明らかにした上で「ノーマン氏はミーティングの中で、公聴会が開かれるのであれば、自分が証人として出ると言った。それにはとても感銘を受けた」とし、「ノーマン氏はゴルフビジネス、文化に大変精通している。彼から十分な主張を聞くことは利益になる」と話した。(文・武川玲子=米国在住)
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