<ホンダLPGAタイランド 事前情報◇20日◇サイアムCC パタヤオールドC(タイ)◇6576ヤード・パー72>タイで今季の自身開幕戦を迎える渋野日向子が、20日にコース入り。30度を超える東南アジアらしい猛暑のなか、さっそく18ホールの練習ラウンドで汗を流した。この時に使用されていたクラブを見ると、昨年からガラリと変化。そこで現地で渋野の“開幕セッティング”になりそうな14本を調査した。
変わった?渋野日向子の23年ドライバースイングをタイで撮影【動画】
まず目に飛び込んでくるのが、3本のウッドと2本のユーティリティだ。これをクラブ契約を結ぶピンの最新モデル『G430シリーズ』に総とっかえした。ドライバーは同社が「ブレない直進性と最大初速」などとうたう『G430 MAX』を採用。3番、5番のフェアウェイウッドも同モデルを使用する。昨年までの渋野のエースドライバーといえば『G410 PLUS』だったが、このオフにテストを重ねバッグインすることになったのだろう。シャフトも青は青でも、昨年までの『スピーダーNX』から『ベンタス TRブルー』に挿し替わっていた。このシャフトを扱う藤倉コンポジットのツアー担当者によると、変更したのは先月とまさに開幕に合わせての投入。どのような効果を渋野に生み出すのか?さらに2021年の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」から採用し、昨年まで渋野のセッティングの特徴ともいえたウェッジ4本の構成も見直された。これまでは「ウェッジの距離も伸びてきたし、4本あると使う場面が多い」と、9番アイアンの下に46度、52度、54度、58度のウェッジを入れてきた。しかしこの日の練習ラウンドでは9番アイアンの下にW(ピッチングウェッジ)を投入。これを46度の代わりに、そこから50度、54度、58度につなげていく流れになっていた。またパターも一新。昨年の開幕時は長年エースとして愛用したピンの『シグマ2アンサー』を使用していたものの、7月のメジャー「アムンディ エビアン・チャンピンオンシップ」から完全削り出しのノンインサートパター『PLD DS 72』に変更。プロ転向後一貫して使用してきたピン型から、プロ入り前に使っていたマレット型への変更は話題になった。しかし再びタイでピン型を携えてのラウンドを行った。新たに選んだのはヘッド幅がワイドな『アンサー 2D』。ピンの23年モデルで、黒が基調のヘッドがグリーンに映えていた。もちろん、なかにはまだお試し中のクラブもあるかもしれないが、キャディバッグの中身を大幅刷新することは間違いなさそう。クラブ面もしっかりと準備し、「勝ちたい」と意欲を燃やす米ツアーでの2シーズン目のスタートを切る。これらの変更の意図について、開幕前に渋野は何を語るのか? オフに取り組んできた技術面の話だけでなく、そちらも楽しみだ。【渋野日向子の20日のクラブセッティング】1W:ピン G430 MAX(10.5°、ベンタス TRブルー5S、44.75インチ)3W:ピン G430 MAX(15°、ベンタス TRブルー5S)5W:ピン G430 MAX(18°、ベンタス TRブルー6S)4U:ピン G430(22°、スピーダーTRハイブリッド75S)5U:ピン G430(26°、スピーダーTRハイブリッド75S)6〜W:ピン i230(MCI80R)50°、54°、58°:ピン グライド3.0(MCI MILD 105)PT:ピン アンサー 2DBALL:タイトリスト プロV1X
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