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苦しみながらも首位堅守 吉田優利が2週前から取り入れた高校時代のルーティン

<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 3日目◇6日◇茨城ゴルフ倶楽部 西コース(茨城県)◇6780ヤード・パー72>後続と4打差のトータル4アンダー・単独トップでスタートした吉田優利だったが、1番でいきなりグリーン左奥のラフに外してボギーが先行。9番ホールで3つ目のボギーを叩いてトータル1アンダーに後退すると、連続バーディを奪ったリ・ハナ(韓国)に一時逆転を許した。

これが吉田優利の回帰ルーティン【大会フォト】

ハナは後半に入ってボギーがかさみ、最終18番ホールで2人はトータル1オーバーで首位に並んでいた。吉田が3メートルを沈めて最後の最後に本日初バーディ奪うと、ハナが短いパーパットを外してボギー。前半の最終ホールとは逆の形で、吉田が2打リードで首位を堅守した。「きょう一日耐えてきたので、すごくいいご褒美だったなと思います」と最終ホールで訪れたバーディを喜ぶ。4差リードが2差につめられた一日には「4オーバーというスコア自体は打ち過ぎだと思うんですけど、自分的にはスコア以上に納得していて、気持ち的にはとても前向きというかプラスな感じがします」と、悪い内容とはとらえていない。トップには立っているが、狭くて硬くて速いグリーンに、強風が絡めば1ホールでひっくり返る危険は常にある。「(2位以下との)差はないと思っているので、きょうみたいに耐えつつ、あすは全選手のなかで一番いいプレーをしたいと思います」とハキハキと答える。昨年は優勝なしのシーズンに終わり、勝利への思いは人一倍強いが、「まだ3日目」と意識するのは早いと感じている。そんな吉田のプレーで気になったのは、アドレスに入ってからクラブヘッドを少し持ち上げるルーティン。「先々週くらいからやっていますね。自分の中心にクラブがあるかどうかの確認です。純粋に自分の中心からクラブが外れているアドレスをしていたと思って、高校生のときのルーティンに戻した感じです」と話す。吉田は今週、朝も夕方も練習場でシャフトの真ん中付近にティペグをつけて、ダウンスイングで手元が浮かないように打っている。そのときもヘッドを持ち上げるルーティンは欠かさない。それは本番でも同じだった。同じことを実直に続けることが、プレーへの自信につながっているようにも見える。きょうの4オーバーのあとの改善点を聞かれても「きょうでいったら特にない。きょうのまま練習をして、ショットの精度を上げるようにレンジで練習したいと思います」と、やることは変わらない。「もちろん結果もスコアも大事なんですけど、自分がどういうゴルフをするかも絶対に捨ててはいけないポイント」。静かだがしっかりとした強い気持ちを持って、メジャーの大舞台で2年ぶりのツアー3勝目を目指していく。(文・下村耕平)
<ゴルフ情報ALBA Net>

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