<トップ杯東海クラシック 2日目◇29日◇三好カントリー倶楽部西コース (7,325ヤード・パー72)>
国内男子ツアー「トップ杯東海クラシック」の2日目。6バーディ・1ボギーの“67”で回った時松隆光が、トータル7アンダーまでスコアを伸ばし、首位と2打差の3位タイに順位を上げた。
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目を閉じると、今もあの一打がまぶたの裏に焼きついている。2週前に開催された「ANAオープン」のプレーオフ1ホール目に見せたセカンドショットだ。ピンそば50センチにつける完ぺきなショットだったが、その手応えがどうしても忘れられないという。
「できれば、もう一度大事な場面でああいうショットを打ってみたいですし、今度こそ勝ちたいですね」と時松。というのも、そのホールではバーディを奪ったものの、プレーオフ2ホール目ではバーディを奪えず、優勝を池田勇太にさらわれてしまったからだ。
せっかく最高のショットを放ったのに、勝てなかった。その悔しさが今でも残っており、吹っ切ることができない。リベンジを果たしたいというモチベーションが時松のゴルフを支えているのだろう。気がつけば、優勝争いに絡んできた。
「今年は幸いにもラフが短くて、自分の力でもラフからグリーンを狙うことができます。それが好スコアの要因ですね」というものの、14ホール中4ホールでしかフェアウエーを外していない。71・43パーセントのフェアウエーキープ率は第2位。むしろドライバーショットの正確性が、この日ベストスコアの“67”を生んだといえる。
3日目以降はこれまでよりもグリーンが硬くなると予想されるが、フェアウェイからなら止められる確率も高い。「最低でも明日は2桁のアンダーパーにしておけば、最終日に楽しみが出てくると思います」と時松。リベンジは意外と早く達成できるかもしれない。
文/山西英希
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