<樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 初日◇27日◇武蔵丘ゴルフコース (6,580ヤード・パー72)>
今シーズンの開幕前に“最も初優勝に近い選手”として期待されながらも、ここまで勝利を掴めていない堀琴音。ここ2試合は予選落ちと調子を落としていたが、「樋口久子 三菱電機レディス」の初日に5バーディ・2ボギーの“69”でラウンド。3アンダー6位タイと好発進を決めた。
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吉田弓美子、藤本麻子と共にティオフした堀は前半で1つスコアを伸ばすと、吉田が棄権し2サムとなった後半もリズムを崩さず。2アンダーまで伸ばして迎えた18番では6mを沈めてバーディフィニッシュ。9月の「マンシングウェアレディース」以来約1か月ぶりとなる60台に、開口一番「いやぁよかったぁ」と笑みがこぼれた。
「ショットが良かったし、上手くかみ合ってくれた」と振り返った堀。そのショットは先週までらしさを失っていた。「パターの調子が悪くなってきたのが、ショットにも影響していました。“パターが入らない分ショットは曲げたくない”と思うようになって、思い切って振れなくなってしまいました。右を怖がって思い切り引っかけたり」。パットの不調が、持ち前のどんなに振られてもピンを攻めるアグレッシブなスタイルを失わせる。完全に負のスパイラルに陥っていた。
それを変えたのはコーチ・中島敏雅のアドバイスだった。「先週予選落ちしたときに、下半身が動いてないと言われて、そこを修正しました」。フットワークを使うようになったことで、本来の小気味よいスイングが復活。「今日は自信を持ってショットを打てています」とショットメーカーが最大の武器を取り戻した。
今大会の舞台・武蔵丘ゴルフコースも復調に一役買った。「去年の今ぐらいの時期はショットがとても良かった。その残像があって、イメージが出やすいところが多い」と昨年首位発進を決めた好相性の地が好スタートを後押ししてくれた。
「この2週間予選落ちをしていて、勝ちたい気持ちを持ち続けたい中でもそこまでの状態じゃないという思いがありました。でも今日良かったので、また優勝への強い思いが出てきました」。首位とは3打差。“らしさ”を取り戻した攻撃的なゴルフで一気に逆転する構えだ。
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