<LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 初日◇23日◇宮崎カントリークラブ(6,448ヤード・パー72)>
今大会で優勝しなければ賞金女王の座につくことができないキム・ハヌル(韓国)。昨年制した舞台で、首位と2打差の2アンダー・4位タイと好発進。同組で回った賞金ランク1位の鈴木愛には1打差をつけ直接対決を制したが、クラブハウスに引き上げてくる表情は曇っていた。
超貴重!キム・ハヌルがノリノリダンスを披露
序盤は手が付けられなかった。出だしの1番で2mを沈めてバーディを先行させると、3番、4番とそれぞれ7m、10mを沈めて連続バーディ。さらに6番でも7mを沈めて、鈴木愛に「ショットもパットもすごく良かった」と言わしめるプレーを見せた。
だが、チャンスホールの9番(パー5)をパーとすると徐々に後退。10番でバーディを奪ったものの、11番(パー5)では3打目をバンカーに入れてボギー。その後も15番、18番とスコアを落とし、「9番でバーディを獲っていたら、その流れで行けたかもしれません。せっかく5アンダーまで行ったのに、とても残念です」と肩を落とした。
課題に挙げたのはパー5。「4ホールあってスコアは1オーバー。これではいけない。アンダーで上がらないと。もう一度攻め方を考えたいです」。現在パー5平均スコアは、川岸史果に続く2位のハヌル(4.7151)。今日は自分の強みが全く活かせていなかったことを反省した。
それでも好プレーができたのは強力な援軍がいるから。今週は日本はもちろん、母国の韓国からも大応援団が集結。彼らはフェイスペインティングを施し、韓国語でスマイルクイーン・キムハヌルと書いてある扇形のオブジェがついたキャップをかぶり、「ナイスショット!」など大きな声で盛り上げた。「韓国からや日本の遠いところから、わざわざ宮崎まで来てくれて応援してくださる。とても元気がでます」と感謝したハヌル。ちなみにオブジェがついたキャップは、ハヌルが所属するHITE JINROの主催試合「HITE JINRO選手権」でスポンサーが作成し、配っていたものだそうだ。
「トップとそこまで差は開いてないし、まだ3日間残っています。悔しい思いもありますが、良い位置だと思います」。賞金女王を争う鈴木との直接対決を制した勢いで、2日目はさらに上位でフィニッシュしたい。
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