<ソニー・オープン・イン・ハワイ 初日◇11日◇ワイアラエCC(7,044ヤード・パー70)>
3月25日付けの世界ランク50位内の資格で、海外メジャー「マスターズ」出場を狙う小平智(現在は51位)。スタートダッシュを切りたい2018年の初陣だったが、4バーディ・7ボギー・1ダブルボギーの“75”と苦戦し、下から数えて2番目となる5オーバー・142位タイと大きく出遅れた。
【連続写真】ドライバー巧者・小平智のキモはインパクトでの左カカト
いきなりつまづいた。出だしの10番からパーとしたものの、11番(パー3)で3パットのボギー。さらに12番でもボギーを叩いて迎えた13番では、3打目を約2.3mに寄せるもそこから3パット。痛恨のダブルボギーとすると、その後もちぐはぐなゴルフで最後まで波に乗れず。2018年最初の18ホールは悔しい結果となった。
苦しんだ原因は、自身最大の武器であるドライバーの不調だ。現在、昨年の「日本オープン」で割れてしまったヘッドを模索中の小平。試合前日に「やっとフィーリングのいいクラブを見つけた」と話していたが、それがまだしっくりきていない様子だ。
「(自分は)ドライバーで生きている人間なんで、それが曲がると中々スコアにならない。フェアウェイに置かないと、木がせり出したりしているので難しくなってしまう」。2017年の国内男子ツアーでは、ドライビングディスタンスの順位とフェアウェイキープ率の順位を足した数字で示されるトータルドライビングで1位。自身の長所を発揮できなければ、ゴルフの組み立ても難しくなる。
また、ドライバーの不調はアイアンにも悪影響を与えた。「(アイアンは)ドライバーとの流れで僕はやっている。それが、ドライバーがまっすぐ飛んでもアイアンがまっすぐ飛ばなかったり、逆もしかりで。同じ感覚で打てていないので、それが気持ち悪いですね」。この日のパーオン率は66.67%。首位のクリス・カーク(米国)が83.33%であることを考えると、こちらも少々寂しい数字となっている。ちなみに小平はパーオン率も昨年の日本ツアーでナンバーワンだ。
「(自分にあったヘッドが)まだ見つからないので本当に悩ましいところです」と悔しさをにじませるも、最後には「しっかり調整して、明日リベンジします」と顔を上げた小平。劣勢に立たされても、まだ闘志の火は消えていない。
<ゴルフ情報ALBA.Net>