<レオパレス21ミャンマーオープン 最終日◇28日◇パンラインゴルフクラブ(7,103ヤード・パー71)>
米国のショットメーカーが躍動した。日本とアジアの共同主管大会「レオパレス21ミャンマーオープン」最終日。首位と2打差から出た29歳のレフティ、ポール・ピーターソン(米国)が1イーグル・6バーディ・3ボギーの“66”をマークし、トータル13アンダーで日本とアジアンツアーでの初勝利を果たした。
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2012年にプロの世界に足を踏み入れたピーターソンは、カナディアンツアーとアジアンツアーでゴルフの腕を磨いた。その後は戦いの舞台を欧州に移し、参戦初年度の2016年に「D+D REAL チェコマスターズ」でツアー初勝利。レフティの選手による優勝はツアー史上7人目、ディフェンディングチャンピオンで、勢いのある若手トーマス・ピータース(ベルギー)を1打差で下しての栄冠だった。
そのまま欧州に身を置く気持ちはあったが、17年はトップ10入りを一度しか記録できないほどの不振に陥り、18年のシード権を失った。そこからは戦いの場を求め、プロ入り後の成長に貢献したアジアンツアーを再び主戦場にすることを決めた。
実は年末から好調で、欧州・アジア共催大会で2度のトップ10入りも果たして迎えた新年。アジアンツアー復帰から2戦目のスピード優勝に、「この勝利は本当に特別なもの。アジアンツアーは私のゴルフ人生のスタートであり、この場所で学ぶことは数えきれない」と、優勝会見で笑顔がはじけた。
昨年大会を制したトッド・シノット(オーストラリア)と同様に、この勝利で日本ツアーへの出場権も獲得した。4日間を通してのフェアウェイキープ率は89.29%で全体1位。平均パット数は1.68回で7位、パーオン率では83.33%で1位タイと、距離が出ないぶん、正確性、ショートゲームの巧みさはまさに一級品。すでに日本ツアーのメンバー登録も済ませたというピーターソン。口ひげがチャームポイントのレフティが、今年は日本で台風の目となるかもしれない。
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