鈴木愛の賞金女王で幕を閉じた2017年の国内女子ツアー。その鈴木は2018年に24歳を迎える“年女”。そこで個性的な面々が顔をそろえる1994年生まれの“年女”女子プロに、過去・未来を交えた質問で自身について語ってもらった。第4回は武尾咲希。2017年は6度のトップ10入りを果たし、獲得賞金は自身最高額の約3842万円を記録。賞金ランキング28位で自身初のシード権を手にするなど勢いに乗っている今、自身のゴルフ人生について振り返る。
初めてのエステ体験にドキドキの武尾咲希
Q.2017年、振り返るとどんな1年でしたか?
「プロとして、シード獲得という1つの目標が達成できて、1歩前に進めたなと思いました。でも、1年間の目標は優勝とリコーに出場することだったので、達成できなくて悔しかったです」
Q.「1歩前に進めた」という1年。今までとは何が違いましたか?
「自分の調子をチェックするために、ラウンド前に必ず同じストレッチやトレーニング、練習器具を使った練習をしていました。プレーでは、頭の中をきちんと整理してキャディさんと、どの番手でどういう風に打つのか話してから打つようになったので、迷いがなくなり、1打1打の集中力が増しました。あと、試合会場に応援に来てくださる方が増えて、皆さんの声援が私の力になりました。いつもありがとうございます!」
Q.前回の戌年・12歳の頃はどんな子供でしたか?
「活発な子だったと思います。平日は毎日習い事(ゴルフ、水泳、バレエ、公文)をしていて忙しかったと思いますが、たくさん外で遊んだなという記憶が残っています。地元の会津は自然が豊かで、森を探検したり川で遊んだり、現代っ子らしくない遊び方をしていました。習い事はどれも好きでしたし、今ゴルフに繋がっていることも多いので、やりたいことに何でもチャレンジさせてくれた両親に感謝しています」
Q.そんな活発な子供も、今や 24歳。この12年間を振り返っていかがですか?
「あっという間ですね。プロテストに合格するまでは時間がかかってしまいましたが、自分の将来やゴルフについてよく考え、見つめ直せたので、今思えば必要な時間だったのかなと思います。でも、まさかプロゴルファーになっているなんて、12年前は想像していなかったです」
Q.予想も付かなかった人生を歩んでいるとのことですが、12年間で一番の思い出は何ですか?
「いろんな事がありましたが、中学受験ですかね。県立の1期生の受験だったので、倍率も高かったし、テストが難しくて思ったよりできなかったので、“ダメだったかな…でも、難しかったからみんなもできなかったかな”とか…。結果がくるまではすごくドキドキしていて、合格が分かった時は嬉しかっです。入学してからは、1期生なので1年生の教室にしか生徒はいないし、部長や生徒会長も1年生。他の学校にはない、不思議な感じはありました。前例が何もなくて、先生方も大変だったと思うのですが、私が学校を休んでゴルフの試合に参加することを理解してくれて、応援してくれました。もし会津学鳳中に入学していなかったら、高校も違う学校に行っていたと思うし、文武両道より、もっと勉強に集中してプロゴルファーになっていなかったかもしれません」
Q.何ごとにも誠実に取り組まれている姿が印象的ですが、ちなみになにか犬との思い出はありますか?
「隣の家の柴犬を可愛がっていたら、柵から飛び越して来ちゃって、すごく焦ったのを覚えています。家に飛んで帰って、お母さんに柵に戻してもらいました(笑)あと将来、ティーカッププードルを飼いたいという夢があります!」
Q.同世代には、鈴木愛プロ・川岸史果プロ・藤田光里プロ・松森彩夏プロなど強い選手が揃っていますが、それぞれの印象はいかがですか?
「みんなジュニアの頃からナショナルチームなどで活躍していて、上手だなと思っていました。もうツアーで優勝していて、勝負強いなと思います。飛距離だったり、パッティングだったり、ショットの精度だったり、それぞれの持ち味に磨きをかけてさらに強くなっているなと感じます」
Q.強豪がそろう同世代に負けないよう、年女の2018年の目標はズバリ?
「優勝したいです。そのために、新しい事を取り入れているので、それが実を結んだらすごく嬉しいです。コツコツ頑張ります!」
Q.もう少し先を見て、次の12年。どんな日々にしたいですか?
「賞金女王、オリンピック、永久シード。いろんな目標があるので、マイペースに1つずつ達成していきたいです」
Q.12年後は36歳ですね。最後に、将来のビジョンを教えてください。
「長くゴルフを続けたいので、ツアーで頑張れていたら最高です!36歳なので、結婚もしていて欲しいですね。それまでに、良い人に出会えますように(笑)」
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