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満身創痍で予選突破 山口すず夏は初の週末に「失うものない」

＜ISPSハンダ・オーストラリアン女子オープン 2日目◇16日◇クーヨンガGC（6,599ヤード・パー72）＞
初日に4アンダー・3位タイの好発進を切ったアマチュア・山口すず夏。野村敏京、ジャン・ハナ（韓国）ら歴代覇者を抑え、6バーディ・2ボギーの“68”と堂々たるプレーぶりに、優勝争いの期待も一気に高まったが、2日目にプロの洗礼を浴びた。
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シンデレラストーリーの伏線はすでに張ってあった。今年1月、オーストラリアのパースで行われた「オーストラリアアマチュアゴルフ選手権」で日本人史上初の優勝を果たすと、シドニーで開催された「アボンデール・アマチュア」へ立て続けに出場。約4000キロの大移動にも疲れを見せず、6打差の圧勝で豪州アマ大会2連勝を達成。いきおい十分の格好で自身3度目の米ツアーへ乗り込んできた。
しかし、スタートホールでいきなりのダブルボギー。「緊張して少しショットが緩んでしまって…。思ったようにクラブが振れなかった」。動揺は隠せず続く2番でもボギーを喫し、わずか2ホールで優勝争いから転落した。
6番でこの日初バーディを奪い、中盤はパーでしのぎ続けたが、後半の15番でボギー、16番でダブルボギー。「頑張って耐えて、バーディーを取っていこうと思ったけど、最後がダメでした」。結局、1バーディ・2ボギー・2ダブルボギーと5ストローク落とし、トータル1オーバー・44位タイでフィニッシュ。スズカ・ヤマグチの名がリーダーボード上位に返り咲くことはなかった。
前日には決勝進出を目標と語っていた山口。当初の目的は遂げたものの、到底納得できるものではない。「今日と同じミスをしないように。失うものはないので、思いきってプレーします」。初めて味わう予選突破の喜びもつかの間、名誉挽回に燃える瞳が上位に照準を定めた。

<ゴルフ情報ALBA.Net>