<アジア・パシフィック女子アマチュア選手権 4日目◇24日◇Sentosa Golf Club NEW Tanjong Course(6456ヤード・パー71)>
シンガポールのセントーサGCにて、2月21日から4日間の日程で開催された「第1回アジア・パシフィック女子アマチュア選手権」最終日。日本代表として出場した西村優菜はタイの15歳、アッタヤ・ティティクルに敗れたものの、プレーオフまで進出し、最後まで優勝を争った。
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前日は雷雨による5時間の中断により、日没サスペンデッドに。この日は日出直後の現地時間午前7時20分より、第3ラウンドの残りホールを消化し、第4ラウンドをスタート。この時点で首位はトータル8アンダーのアタヤ、西村は2打差・トータル6アンダーに位置していた。
一時、アタヤがトータル11アンダーまで伸ばして独走するかに見えたが、終盤へなるにつれて大混戦に。アタヤ、西村に加えて、ユウカ・サソウ(フィリピン)、ウェンユン・ケー(ニュージーランド)がトータル8アンダーで並び、4者のプレーオフに突入した。
150cmと小柄な西村にとって、3人とも飛距離は自分より上。だが正確なショットとパッティング技術で、2ホール連続パーとし、3ホール目でアタヤとの直接対決に持ち込んだ。最後は競り負けたが、粘りと戦略性のあるプレーで優勝争いを盛り上げた。
「ここまできたら勝ちたかった、悔しいですね。緊張をほぐすために笑顔でプレーしました。精一杯戦えたと思います。4日間アンダーを出せたのは自信になりました。大きな舞台でのプレーオフは初めてで、貴重な経験になりました」
4日間アンダーパーは今大会唯一。表彰式で4ラウンド連続“69”が発表されると、会場からは大きな拍手が起きた。
大阪府出身で5歳からゴルフを始めた西村が影響を受けた存在は、宮里藍とチョン・インジ(韓国)。7歳の頃に観戦した「サントリーレディス」で宮里からボールを受け取り、「あの人のようになりたい!と思って練習に励むようになりました」。インジは中学3年時に出場した「日本女子オープン」で1つ後ろの組で回っており、「ファンサービスも素晴らしく、オーラがある姿に憧れました。そこからラウンド中の姿勢を意識するようになりましたね」。
ナショナルチームコーチ、ガース・ジョーンズ氏が「素晴らしい」と評するアプローチ、パッティングを磨いて、宮里やインジのような愛されるプロを目指していく。
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