<アジア・パシフィック女子アマチュア選手権 最終日◇24日◇Sentosa Golf Club NEW Tanjong Course(6456ヤード・パー71)>
シンガポールのセントーサGCにて、2月21日から4日間の日程で開催された「第1回アジア・パシフィック女子アマチュア選手権」最終日。優勝者には「HSBC女子チャンピオンズ」「ANAインスピレーション」「全英リコー女子オープン」の出場権が付与されるとあり、18地域83名の選手が高いモチベーションで優勝を争ったが、大会を制したのはタイ代表の15歳、アタヤ・ティティクルだった。
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初日は“65”で首位発進となり、「ドライバー、アイアンショット、チッピング&パッティングのすべてがとても良かったので満足しています」と笑顔を見せていた。2日目、3日目もトーナメントを引っ張り、最後は日本代表として出場した西村優菜ら3人を相手にプレーオフを戦い、飛距離と正確なショットを武器に、西村のアジア・太平洋アマ女王戴冠を打ち砕いた。
バンコク西部のラーチャブリー県で生まれたティティクルが大きな話題をさらったのは、2017年7月。14歳4か月で欧州女子ツアー「タイランド チャンピオンシップ」で史上最年少優勝を果たした。また、昨年の国内女子ツアー「サントリーレディス」にも出場している。
第1回大会を制した喜びを「初年度に優勝できて、とても興奮しています。私の名前がトロフィーに最初に刻まれるのはとても素晴らしいことですね」と述べたティティクル。「経験を得るために今大会に参加しましたので、プレーオフでも緊張はありませんでした。いま2つのメジャーでプレーできることに喜びを感じている」といい、特に昨年8月に初出場した全英リコー女子オープンにもう一度出場できることについては「本当に楽しみ」と強調した。
優勝会見前、彼女のキャディと話し、バッグを覗きこむと使用ドライバーは『ロマロ(RomaRo)』で、ウッド、アイアン、ウェッジは『本間ゴルフ』(ちなみに彼女のキャディが被っていたキャップもロマロ)。このセットを見ると親近感が沸いてくる日本のゴルファーは多いだろう。特徴的なのは、ウェッジ5本体制。PW(※本間ゴルフ10番)、48度、52度、56度、60度を揃える。260ヤード超えの飛距離に加えて、短い距離をカバーするセッティング構成でバーディを量産するスタイルだ。今大会開幕前日に15歳になったばかりのティティクル。いずれ米国女子ツアーで頭角を現す存在として、しっかりと覚えておきたい選手だ。
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