<ヤマハレディースオープン葛城 事前情報◇28日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(6,564ヤード・パー72)>
今季二度目の4日間大会、3月29日(木)から開催される「ヤマハレディース」の優勝候補は誰なのか。データ好きの記者Aが今週も大胆予想!
■“ザ・井上誠一”という難コース 4日間を戦い抜くタフさ、雨でも戦える飛距離が必要
舞台となる葛城ゴルフ倶楽部 山名コースは名匠・井上誠一設計によるツアー屈指の難コース。地形を生かしながらも戦略性の高い設計と、上から速くサイドからは大きく曲がる難しいグリーンは、まさに“ザ・井上誠一”という感じ。ショット力、パッティングの技術に加えて、“常に手前から”というマネジメントも求められる。過去9大会で2桁アンダーに到達したのは黄アルム(韓国)だけ。4日間大会となった2013年以降は一度もなく、粘り強さ、我慢強さが求められる。
また、「実力者でなければ勝てない」と呼ばれる4日間大会だけあって、13年以降の優勝者は全員同年に複数回優勝を達成しているところを見ても、決してフロックで勝てる戦いではない。加えて、この時期は天候が悪いことも多く、雨が降っても戦えるだけの飛距離も求められる。
■あと一歩届いていなかった名手か 歴代覇者の好調・飛ばし屋二人か
コースとの相性、4日間大会への強さ、そして調子の良さを考慮して申ジエ(韓国)を優勝候補に挙げたい。2016年大会で2位、オフからの体調不良のためシーズン初戦となった17年も3位と、相性の良さは特筆すべきもの。今季はすでに欧豪共催大会で優勝してるほか、日本ツアーでも開幕からトップ10を外しておらず、状態の良さは大会出場メンバーで最高峰だ。加えてジエは「ニチレイレディス」の3連覇など、相性の良い大会を狙い打つタイプ。最終日に無類の強さを発揮するファイナルラウンドクイーンが、いよいよ葛城でカップを掲げそうな予感だ。
そのジエと同じくらい期待できるのが渡邉彩香。15年の優勝者である渡邉は地元・静岡での戦いにめっぽう強く、16年大会で3位タイ、17年大会で2位。ニ度目の地元Vにはあと一歩届いていないが、コースとの相性は悪くない。先週の「アクサレディス」で最終日に「66」を出し、3位タイに食い込んだ状態の良さも好材料。
もう一人、勢いのある歴代覇者が比嘉真美子。アクサではプレーオフの末にフェービー・ヤオ(台湾)に敗れたが2位と好調だ。また、17年大会で4位に入るなど葛城を苦にしないタイプ。二度目のヤマハ制覇でリベンジ達成も十分にあり得る。
【歴代優勝者】
2017年度:イ・ミニョン
2016年度:李知姫
2015年度:渡邉彩香
2014年度:アン・ソンジュ
2013年度:比嘉真美子
2012年度:笠りつ子
2011年度:東日本大震災のため大会中止
2010年度:古閑美保
2009年度:黄アルム
2008年度:山口裕子
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