<サイバーエージェントレディスゴルフトーナメント 初日◇27日◇グランフィールズカントリークラブ (6,515ヤード・パー72)>
7バーディ・ノーボギー・1ダブルボギーの「67」で回った永井花奈が、「ヤマハレディースオープン」以来、4試合ぶりに初日を首位で発進した。その原動力となったのは、バーディチャンスを確実に沈めたパッティングであり、グリーンを1度しか大きく外すことのなかったショットだが、思い切ってクラブを変えたことも少なからず影響しているのではないか。
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というのも、普段、永井はフェアウェイウッドを3番と7番の2本を使用しているのだが、番手間の距離が開いてしまうため、3番ウッドのロフトを少し大きめ(16度)にして距離を調整している。しかし、練習ラウンドでグランフィールズCCを回ったとき、パー5で2打目をもっとグリーンに近づけたほうが有効だと考えた。グリーンの傾斜が大きいだけに、ピン位置と同じ段にボールを落とすには、ピンまでの距離が短いほうが正確なショットを打てるからだ。
「プロアマ戦やその後の練習ラウンドでも3打目の距離が残ったんです。しかも、アゲンストになるパー5が多い。それで、3番ウッドのヘッドを変えず(ホンマTW737)、ロフトを14・5度にしました」
ロフトを1・5度小さくしたことで、どれだけの距離が伸びたのかは分からないが、確実に飛距離は伸びたという。スタートホールの1番パー5(530ヤード)では、2打目を残り49ヤードまで近づけてバーディを奪うと、5番パー5(561ヤード)でも、2打目を残り67ヤードまで距離を稼ぎ、バーディを奪った。この2つのバーディで波に乗ったのは間違いない。
「特に5番は下り傾斜に落ちたこともあり、かなりランを稼ぐことができました」と、作戦成功とばかりにニッコリだ。今季は全8試合で予選通過し、トップテンも3回ある永井だが、目標は当然勝つことにある。「明日はどうなるか分かりませんが、調子がいいので今日みたいなゴルフをできるといいですね」。昨年の「樋口久子 三菱電機レディス」以来のツアー2勝目は十分視界に入っているようだ。(文・山西英希)
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