<キングスミル選手権 最終日◇20日◇キングスミル・リゾート リバーC(6,475ヤード・パー71)>
初日、2日目と連日の「66」をマーク、首位と1打差で最終ラウンドを迎えた畑岡奈紗は、4バーディ・ノーボギーとスコアを4つ伸ばし、トータル14アンダー・首位タイでフィニッシュ。アリヤ・ジュタヌガーン(タイ)、チョン・インジ(韓国)とのプレーオフに挑んだ。
プレーオフ1ホール目でインジが脱落。2ホール目でジュタヌガーンとの一騎打ちに臨んだが、パーとした畑岡に対してジュタヌガーンが3.5mのパットをしっかりと沈めてバーディ。つかみかけていたツアー初優勝は手からこぼれ落ちた。
最終日は5メートル前後のミドルパットを決められない場面が何度もあった。チャンスをものにできなかったことが悔やまれるが、「その一打にどれだけ集中するか。外したらどうなるか、ではなく、『それを入れる!』というふうに考える。ネガティブじゃなく、ポジティブに考えていきたい」と大勝負を終えて気持ちは前向きだ。最終ラウンドでは4バーディ・ノーボギーの「67」。大会3日間を通してノーボギーを達成している。
「プレーオフは初めてでしたが、楽しさ半分、緊張感半分でプレーしました。自分の得意とするショットで攻めていけました」と、強豪たちを相手取り、堂々の優勝争いを演じて見せた。畑岡を見守っていた母・博美さんは、「もう、よくやったね、しかないです」と娘の活躍を称える。「(今週)ノーボギーでプレーしてきたことが、今からの奈紗のゴルフ人生にとって、すごい自信になったと思う。『できる』ということが自信につながったと思うし、良い試合ができたな、と皆さんに感謝したいと思います」と成長を感じ取った。
次戦は24日(木)に開幕する「LPGAボルヴィック選手権」。今月末には海外メジャー第2戦「全米女子オープン」が控えている。「今は身体の状態も、技術的にもすごくいい。全米女子オープンに照準を合わせたい」。メジャー大会で今度こそツアー初優勝をつかみとる。
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