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成長しすぎたラフの影響で想定外のモンスターが出現【ツアーの深層】

全長8007ヤード。国内史上最長のザ・ロイヤルゴルフクラブで行われた「〜全英への道〜ミズノオープン」。4日間でアンダーパーは優勝した秋吉翔太の1アンダーのみ。距離に加え気象条件も過酷な戦いとなった大会で、JGTOのコースセッティング・アドバイザーを務めた細川和彦がサバイバルゲームを振り返る。
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■読めない気象条件への懸念 史上最長コースに加えたひと工夫
初日、2日目、最終日は7700ヤード強。3日目には全長8007ヤードのセッティングとなり、大きな話題を呼んだミズノオープン。加えて選手を苦しめたのは海から吹く重い風。2日目、3日目は瞬間最大風速が10メートルを超え、特にアゲンストの風が吹き付けるホールでは、大崩れする選手が続出した。
「セッティングで今までで1番苦労しました」という細川。「距離が長いコースだと選手目線、大会主催側の考え、さらにはテレビ中継のすべてを考える必要があるため、非常に難しいのです」。パー4も500ヤード級が当たり前、アゲンストになればセカンドで長い番手を使うことになる。「3日目は、なるべく花道の延長線上にピンを切るといったこともしました」というが、それでも3日目にアンダーパーを記録したのはわずか2人だった。
実はこの日は、「思っていたよりも風が強かったのです」と細川は告白する。グリーンの硬さとスピードを示す数値は他のツアー競技とそう変わらないが、「長い番手でグリーンを狙うことが多いため、数値以上に硬さ、速さが強調されてしまった」と細川はいう。ショットに関しても、「海が近い潮風は、余計に距離感を狂わせるのです」と、難条件がすべて出そろったかたちとなった。
■大会前の雨でラフが想定外の伸びを見せてしまった
距離が長いとはいえ、「大会前の優勝スコアは、毎日2アンダーでトータル8から10アンダーを想定していました」という細川だが、その想定を覆した1つが強風。そして、追い打ちをかけたのが、予定より伸びてしまったラフだった。「当初は75ミリの予定でしたが、95ミリほどになってしまいました。これには集中的に雨が降ったり、天候の影響もありました」と、タフさに拍車をかけた。「深いところだとウェッジでも出すのが厳しい」と話していた選手たち。最終日の18番。首位に立っていた小林正則はティショットを右に出してしまい、フェアウェイからわずか20センチのラフへ。「グリーンを狙える状況ではなかった」と、すぐさまレイアップを選択した。
「フェアウェイは広く設定していましたが、このラフのせいで、狭く感じたのではないでしょうか」と細川が振り返ったとおり、選手はこのラフに苦戦した。長さに加え、「この時期は芝が元気で、穂も出てしまってショットのじゃまをしてしまっていた。天候なので仕方ない」と、当初のもくろみを越えてしまった事態が、スコアをはばんだ。地面が硬いこともあって、フェアウェイに着弾してもラフに入るケースが増えたため、ボールコントロールがカギを握った。
■飛ばし一辺倒ではダメ、マネジメント力の高さが際立った秋吉
優勝した秋吉は、パッティングがさえ渡っての優勝だった。決して飛ばそうとはせずに、マネジメント重視。グリーンの落とし場所を考えてのマネジメント力の高さが光った。「奥に下っていたり、グリーンの形状にも大きな特徴がありました。ピンの位置を計算できる選手が上位にきたと思います」(細川)。段と面が入り組んだグリーンでパフォーマンスを発揮した秋吉のセーフティなゴルフが、モンスターには合っていた。
半面、4月以降の国内戦では初の予選落ちとなった石川遼については「距離感が合っていなかったように思います」と細川。予選通過のかかった大事な場面。2日目の16番では、705ヤードという最長パー5の前に、右の林に打ち込むなどダブルボギー。「ドローを打とうとしてすっぽ抜けていましたね。課題としている悪いところが出てしまった感じでした。距離が長いからそうさせてしまったのでしょう」(細川)。深みにはまってしまうと、その距離が重くのしかかり、無理して飛ばそうとして跳ね返されてしまったのが石川だった。
難しさを極めた今回のコースセッティング。「ぜひPGAツアーをあのセッティングでやってみてもらいたい。ダスティン・ジョンソンとか、あのクラスの選手だったらどうだったのだろう、と思いますね」(細川)。今年は初めての開催で苦労はあっただろうが、世界基準のコースという理念は生かしつつ、「ティグラウンドの使い方なども分かったし、雨が降ったときのことなども課題として、来年のセッティングを考えます」と細川。選手を苦しめると同時に、選手を育てるコースとして、来年はさらに進化することだろう。
解説・細川和彦(ほそかわ・かずひこ)/ 1970年12月28日生まれ。ツアー通算8勝。1993年にプロ転向し、95年に初優勝。翌年には中嶋常幸以来となる20歳代での2試合連続優勝を達成。00年には米国男子ツアーの「ケンパーインシュランスオープン」で2位に入っている。青木功JGTO(日本ゴルフツアー機構)体制ではコースセッティング・アドバイザーを務める。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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