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ジャック・ニクラスにたとえ、日本のレジェンド・中嶋常幸がツアー選手権から退く意向

＜日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 初日◇31日◇宍戸ヒルズカントリークラブ（7,384ヤード・パー71）＞
国内賞金王に輝くこと4回、ツアー通算48勝。アマチュアを含め「日本」と名前がつくすべてのトーナメントを制覇し8冠に輝いたレジェンド・中嶋常幸が、最後の「日本ゴルフツアー選手権」を迎えた。
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今季でレギュラーツアー卒業を明言していた。2週前の「関西オープン」では「じっくり大会を選んで、出られる試合にしっかりと出場したい」と話したが、本大会への出場は今年で最後と決めた。
「自分の期待に応えるゴルフができなくなってきたから、もういいんじゃないかと思った」とこぼした中嶋。この日は前半を1アンダーで折り返したが、後半では2ボギー・2ダブルボギーとスコアを落とし、5オーバー、116位タイでホールアウト。「前半は、『俺いけちゃうかな！？』って。予選に通ったら（卒業を）撤回しなきゃと思ったけど、案の定それはなかった」と額の汗をぬぐう。
予選通過が厳しい状況で、明日でこの試合は最後と、キャリアに1つ区切りをつけることになる。「引退とは違います。ジャック・ニクラスが、マスターズやメジャーではプレーしないといったでしょ。それと同じ」。2005年、セントアンドリュースで行われた「全英オープン」でキャリアを締めくくった帝王ジャック・ニクラス（米国）に自身をたとえる。その後は非公式戦などへの出場は可能性があるとしたものの、歴代優勝者の資格で出場していた「マスターズ」からも引退を表明した。
今後は、東日本大震災の復興支援の役に立ちたいという思いから、6月の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」出場は決めている。「トーナメントの役に立てるのは、出場することだけじゃない。スコアや実力で貢献できないなら、違うやり方がある」と、他にも自身と周囲の状況と併せて、出場する試合や活動の予定を決めていく。
「なんの悔いもない。思い切ってやれてきたし、ツアー選手権に関しては、明日がラストプレー」。日本のレジェンド・中嶋が宍戸で最後のプレーを見せることになるのか。（文・谷口愛純）

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