最新ゴルフニュース

対照的な「初優勝」後の2人　重永亜斗夢と秋吉翔太の明暗

＜日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 初日◇31日◇宍戸ヒルズカントリークラブ（7,384ヤード・パー71）＞
今年、ツアー初優勝を挙げた“対照的”な2人が、2勝目に向けて好発進を決めた。国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」で優勝した重永亜斗夢と、先週の「〜全英への道〜ミズノオープン」で優勝した秋吉翔太だ。
【フォトギャラリー】鬼の形相！ジャンボやトミー、男子の熱戦をプレーバック
秋吉は、21日の日本最終予選で「全米オープン」の出場権を獲得。そのまま流れに乗るように、ミズノオープンでツアー初優勝と同時に「全英オープン」出場権も手に入れた。本大会の開幕前には、「好きなコースなので、本気で2勝目を狙っています」と頼もしい言葉どおり、初日は首位と1打差の4アンダー・3位タイにつけた。
ホールアウト後も「ショットが先週に引き続きいい感じだったので、ピンチもなく普通にラウンドした感じ」と余裕を感じさせる。「優勝してシードが決まると、こんなに気持ちが楽にゴルフができるんだと改めて感じました。（QTで参戦していたころは）ランキングを常に気にしながらやっていたので。もちろん、難しいコースで優勝できたのは自信にもなりました」と、ツアー初優勝は気持ちのゆとりをもたらした。「好調のときに、また優勝したい。明日もいいゴルフができるかは分からないので、気持ちを切り替えてやりたい」と、早くもツアー2勝目を予感させる勢いだ。
反対に、「優勝して、色々と考えることが増えてしまって、パターやアプローチに影響してうまくかみ合わなかった」とこぼしたのが重永。東建ホームメイトカップ優勝後は体調がすぐれなかったこともあってゴルフも不調に陥いり、5試合連続で予選落ちとなっていた。
「優勝するまでは、『自分は下手』という自覚があって、予選を落ちようがそのときの流れがあると思っていた。優勝したことによって、恥じない成績をと思うし、自分でも納得できない」と、考え込んでしまうことが増えたという。
今週に入ってパターを変えたこともいい方向に働き、この日は7バーディ・2ボギーの「66」。5アンダー・首位タイと、「アンダーパーで回れて、安心しています」とほっとした表情を見せた。本大会には、過去5度出場しているが、予選通過は15年の1度のみ。「相性は相当悪いです」としながらも好発進を決めた。
初優勝で勢いに乗る秋吉と、慎重さを見せる重永。対照的な2人が、ツアープレーヤーNo.1のタイトルに向けて挑んでいく。（文・谷口愛純）

<ゴルフ情報ALBA.Net>