<全米女子オープン 初日◇31日◇ショール・クリーク(6,689ヤード・パー72)>
日本最終予選で4位となり本戦出場を決めた香妻琴乃は、4バーディ・4ボギー・2ダブルボギーの「76」でラウンド。終盤崩れての4オーバー・96位タイという結果に悔しさをにじませた。
【写真】憧れの舞台に目を輝かせる香妻琴乃
インスタートとなった初日。15番までに4つのボギーを叩いた香妻だったが、ここから見せ場を作る。16番パー3でティショットをピン1メートルの位置につけ、この日初バーディ。さらに18番、3番でもスコアを伸ばすと、4番では15ヤードのアプローチをそのままカップに沈めるチップインバーディーを奪った。この時点でイーブンパー。順位でも上位に顔を出した。
もともと「セカンドショットには不安はなかった」という状態で開幕を迎えた香妻。「フェアウェーからはバーディーチャンスに付けることができた」というように、きっちりとチャンスはものにした。
しかしそれ以上に「ティショットが安定せず、パッティングも悪かった」ことが影響し、7番で3パットのダボ。さらに9番も1打目を左ラフに入れると、フェアウェーに戻した後の3打目がグリーン前の池に落ち、5オン1パットのダブルボギーを叩いてしまう。これで一気に4オーバーまで落とす展開に、「あがり3ホールが悪かった」と唇を噛んだ。
開幕前には「憧れの大会」と話していた夢舞台で、終盤まで上位をうかがう位置についていたが、順位については「全く考えていなかったです。一つでも良いスコアで回ろうと、そればかりを考えていた」と地に足をつけプレーに集中していた。それだけに、悔しさはひとしおだ。
しかし、「4オーバーまで行った時も1打ずつやっていこうと思った」と気持ちを落とさず、視線は前を向いている。修正点も「(ティショット時に体が)左を向いていると思う。右に行くのを嫌ってしまって。そこだけ修正できたら明日は大丈夫だと思う」と明確だ。この日のフェアウェーキープ率は35.7%で全体の153位タイ。伸び代をこの数字の向上に見出している。
憧れ続けた女子ゴルファーの世界一決定戦。そこで戦った印象について聞かれると「楽しいというより、暑かったです」という答えが返ってきた。この感想を、帰国時には「最高だった」という思いに変えるためにも、明日の巻き返しが不可欠だ。
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