<日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2日目◇1日◇宍戸ヒルズカントリークラブ(7,384ヤード・パー71)>
「本当に…まだまだですね」。トータル3オーバーでホールアウトした石川遼は、言葉をつまらせながら記者の質問に答えた。
【写真】前半は笑顔をのぞかせていた石川だが…
初日の前半を5オーバーで折り返したが、終盤では調子を取り戻して3連続バーディ。3オーバー・101位タイから出た2日目の序盤は、前日の流れを汲むようにティショットが冴えわたった。1番、2番のドライバーショットをしっかりフェアウェイに置き、同組の飛ばし屋・星野陸也に並ぶほどの飛距離も披露。後半13番までで4バーディ(1ボギー)を奪って、スコアをイーブンまで戻すことに成功する。
しかし、15番・パー5ではティショットを右のOBに入れて痛恨のダブルボギー。そのままスコアを取り戻すことができず、4バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「74」、トータル3オーバー・70位タイで2週連続の予選落ちとなった。
「2番で久々にいいショットが打てた。なんとなくいい方向にいきそうかなと思ったんですが、18ホール続けることができなかった」とうなだれる。昨年10月の「日本オープン」で国内復帰をしてからスイング改造を行ってきたが、思うように進まない。「目先の結果がでないのは、スポーツ選手としてはけっこうきつい。『今やっていることは正しい』と思うのが難しくなってくる」とうつむいた。
それでも、求めるスイングが出来ているときには、思ったような球が打てるようになってきた。昨年の日本オープンから5戦連続で予選落ちを喫した時期に比べれば、少しずつではあるが光が差し込んでいる。「やることをコロコロ変えずに、いいスイングを作り上げていきたい」と、信じてやり続けていくしかない。(文・谷口愛純)
<ゴルフ情報ALBA.Net>