「宮里藍 サントリーレディス」が6月7日(木)に開幕。兵庫県で今季3度目に行われるトーナメントの優勝候補は誰なのか。データ好きの記者Aが今週も大胆予想!
■ハイスコア確実の戦い 優勝者はショットメーカーがズラリ
1990年に「サントリーレディスオープン」として産声を上げた大会は今年で28回目。阪神淡路大震災が起きた95年は中止、そして翌年の96年から2008年までは「We Love KOBE サントリーレディス」として、そして今年からは「宮里藍 サントリーレディスオープン」と名称を変えて行われる。91年のみ千葉県で行われた以外は一貫して兵庫県内のコースで行われており、06年に六甲国際ゴルフ倶楽部になってからは現在まで同コースで行われている。
直近5年の優勝者を見るとショットメーカーがずらり。5人中3人が優勝年のパーオン率がトップ10以内に入っている。トップ10に入らなかったアン・ソンジュ、姜秀衍(ともに韓国)は両者とも平均パット数(パーオンホール、1ラウンド当たり)の両方でトップ10に入っているパター巧者である。また11年以降優勝スコアは2桁アンダーと伸ばしあいとなることからか、秀衍以外の4人は同年の平均バーディー数でトップ10に入っている。
■データ上最高の鈴木愛は不在 勝みなみに3度目の正直のチャンス
現在の平均バーディー数、平均パット数(パーオンホール)で1位につけている鈴木愛は前週に「全米女子オープン」に出場していたため不在。パーオン率も4位とデータ上、圧倒的だった女王が抜けて混戦模様となった。
そこでもう1つ興味深いデータとして取り上げたいのが前週「ヨネックスレディス」の成績。直近5年で5人中4人が同大会に出場しており、全員予選通過(キム・ハヌルは2日間大会)。その内、森田理香子が2位、ソンジュが4位と好調を維持して神戸入り。栄冠へとつなげた。今、好調な選手と言えば2週連続で2位に入っている勝みなみ。平均パット数(パーオンホール)で3位、平均バーディー数4位とデータもよく、3度目の正直となる可能性は高い。
もう1人、好調を維持して兵庫に入ったのが上田桃子。前々週3位タイ、そして先週は2位と尻上がりに成績を上げている。平均バーディー数は9位とトップ10に入っており、六甲国際ゴルフ倶楽部は2008年に制した舞台。大好きな舞台で今季初勝利といきたい。
平均バーディ数2位の菊地絵理香にも注目したい。今シーズンは優勝こそ無いものの2位が3度。トップ10が5度と順調なシーズンを送っている。菊地といえばショットメーカーのイメージが強いが平均パット数(パーオンホール)も10位。かみ合えば初の4日間大会優勝も見えてくる。
【歴代優勝者】
2017年度:キム・ハヌル
2016年度:姜秀衍
2015年度:成田美寿々
2014年度:アン・ソンジュ
2013年度:森田理香子
2012年度:キム・ヒョージュ
2011年度:アン・ソンジュ
2010年度:飯島茜
2009年度:諸見里しのぶ
2008年度:上田桃子
2007年度:張娜
2006年度:ニッキー・キャンベル
2005年度:不動裕理
2004年度:宮里藍
2003年度:李知姫
2002年度:坂東貴代
2001年度:服部道子
2000年度:中野晶
1999年度:肥後かおり
1998年度:M・マクグァイヤ
1997年度:塩谷育代
1996年度:元載淑
1994年度:山岡明美
1993年度:前田真希
1992年度:柏戸レイ子
1991年度:村口史子
1990年度:黄ゲッキン
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