<宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 初日◇7日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(6,525ヤード・パー72)>
先週の「ヨネックスレディス」で頚椎椎間板ヘルニアから復帰後、初優勝を挙げた大山志保。多くのファンに感動を与えた興奮冷めやらぬ7日(木)の「宮里藍 サントリーレディス」でも、7アンダー・2位タイとバツグンのスタートを切った。
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この日のスコア「65」は復帰後の最少スコア。「またベストを更新できて嬉しい。ノーボギーですし最高のゴルフでした」。自身の武器は変わらず調子がいい。「パターが変わらずいいですね」と最初のバーディは12メートルを沈めてのもの。他にも「チャンスについたら入るという感じ」とその後もことごとくバーディパットを決め続けた。
バーディラッシュにはこんな相乗効果も。「今日はバーディを獲るたびにギャラリーが増えていきました。その度に私も“いいプレーをお見せしたい”と頑張りました。最後の9番でバーディを獲ったときは、ギャラリーの方も優勝したかのように沸いてくださいました」。歓声が上がるたびに人が集まってきたという。
そこにはプロフェッショナルとしての気持ちもあった。「やはり私はプロなのでいいプレーを見せて、喜んでもらうことが一番です。“ガッツポーズが見られて良かったね”と言って帰ってもらうのが一番嬉しい。その姿を見せられるように頑張るのみです」。先週の新潟と今週の兵庫。全然違う地域だが、大山とファンとの一体感は全く変わらないものだった。
その一方で、冷静にペース配分している。「初日から飛ばしすぎていくと4日間大会なのでバテてしまいます。だから、今日のガッツポーズはゆったりやっていました」。実はこれ、前回優勝した4日間大会、2014年の「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」と全く同じ。このときも単独首位発進を決めた初日は静かだった。だが、日を経るごとに動きは大きくなっていき、最終日にど派手なガッツポーズを連発していた。そんな大会と今週が同じ兵庫県というのは何かの縁か。
先週まで飲んでいた痛み止めもこの日は飲む必要なく、「先週を考えると今の体の状態はかなりいいですね」と体調面の不安もかなり減ってきた大山。徐々に徐々に。ボルテージを高めていく。(文・秋田義和)
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