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プロ初試合で2位ターン “黄金世代”小滝水音の独特のパタースタイルの原点は“横峯さくら”と“親戚のおじさん”

<宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 2日目◇8日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(6,525ヤード・パー72)>

プロとなって初のレギュラーツアーでいきなり躍動した。主催者推薦予選会を勝ち抜き本戦に出場している小滝水音(みお)が6バーディ・ノーボギーの「66」でトータル11アンダーの2位に浮上。好位置で大会を折り返した。
小滝の超・ワイドスタンスのパッティングはこちら!
「アイアンショットが安定していたのでグリーンを外さなかった」と全体的に安定したプレーを披露した小滝。「ボギーがないのは自分でもびっくりです」と喜びよりも驚きのほうが大きいようだ。

勝みなみらと同じ“黄金世代”の19歳。7歳でゴルフを始めたときには、その他のピアノ、水泳と同じように「習い事の1つ」に過ぎなかったが、小学校4年生のときに父から「女子プロゴルファーになればたくさん稼げるぞ」と言われて本腰を入れた。その時に見ていたのが今大会の冠名にも入っている宮里藍だ。

そして昨年のプロテストで一発合格。見事プロゴルファーとなったものの、昨年のQTランキングは194位。レギュラーツアーの出場権は降りてこず、主催者推薦会に出場し続けたが、中々突破できず。今回8度目の挑戦でようやく通ったかたちだ。

そんな小滝が「一番ファンに見てもらいたい」と話すのがパッティング。かなりのワイドスタンスで腰を大きくかがめる。そしてクロスハンドで握るその独特なスタイルは、「打ち方は遠くから見ていても私だと分かると思う。それで名前を覚えてもらえたら嬉しいです」と特有のものである。

最初に習ったのは、当然だがいわゆる「普通の打ち方」だった。だが、打てども打てども入らず。そこで考えたのがワイドスタンス。「横峯さくらさんが、当時ドライバーをかなりワイドスタンスで打っていたので、真似していったら今のようなかたちになりました。以前は今よりも広くて、一番ひらいていたときと比べて今は靴1足分くらい狭まっています。だいたい今は85cmくらいですね」。ちなみにドライバーを打つときは、パッティング時よりも靴2足分くらい狭まるというから驚きだ。

クロスハンドにしたのは親戚のおじさんがきっかけ。「小学校3年生くらいのときにゴルフに研究熱心な親戚のおじさんがクロスハンドで握っていて、自分でも試したらしっくりきました。ラインが出しやすくなりましたね」。研究への熱心さは血なのかも知れない。

その独特なスタイルで今大会でバーディを量産中。11番ではピン奥のカラーから約10mの距離をねじ込んだ。「いいイメージで打てていて、ほとんど2パットでいけました」とボギーフリーのラウンドを大いに後押しした。

勝のほかにも、「会って話すと茨城弁になってしまう」という同郷の畑岡奈紗や新垣比菜など同級生が大活躍中。「レギュラーに出ていた子は応援していました。同じ世代の子たちが上位で争っていると、うらやましいなと思っていました。自分も早くレギュラーに出たいと思っていました」。そうして掴んだ夢の舞台。だが、浮き足立つこと無く「ここまでができすぎだと思うので、明日からも1日1アンダーを目指して頑張りたい。優勝は狙ってできるものではないので、自分のゴルフができてその結果が優勝になったら嬉しいです」と謙虚に意気込んだ。(文・秋田義和)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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