<ダンロップ・スリクソン福島オープン 2日目◇22日◇グランディ那須白河ゴルフクラブ(6,961ヤード・パー72)>
今季レギュラーツアー初出場となった伊澤利光は、トータル3アンダー・96位タイで予選落ち。ツアー通算16勝、2度の賞金王に輝いた名手は、2日間で大会を終えることになった。
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開幕前に最近の課題を「パット」に求めていた伊澤。福島入り後も入念に調整を積んだものの、「パットがやはり、よくなかったですね」と解決には至らず、悔しい思いを口にした。
初日は2つのダブルボギーこそあったものの、3バーディを奪い、1オーバーと粘った。全体的にバーディ合戦となったため、順位は97位だったものの、予選通過も十分狙える位置で2日目を迎えた。しかし、この日は 3バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの「74」。これについて伊澤は、「4番でセカンドショットのミスが出てダブルボギーを打ってしまったけれど、それでも2オーバーということは、ショットは悪くないと思う。2〜3アンダーくらい出ててもおかしくないイメージ」と、自分に言い聞かせるように話した。
「2日間で5、6メートル(のパット)が一つも入っていないので、難しい。下りや曲がるラインはあったけど、そこが入ってくると、もう2つ、3つ(スコアが)変わってくると思います。そこが課題ですね」と再確認する大会となった。「パターが決まらないと流れが作れない。5アンダーとか出す時には、やっぱり5メートルくらいを2、3個決められないと。気持ちも乗ってこないですよね」と、今後も克服を目指し練習を重ねるつもりだ。
体調面について聞いてみると「全然問題ないですよ!」と、明るい声で答えた伊澤。「ティショットも去年より飛んでる感じはあります」と徐々に内容が上向いていることもうかがわせた。次戦は6月27日に開幕するAbemaTVツアー「南秋田CCみちのくチャレンジ」への出場を予定している。
ホールアウト後には、多くのファンから「伊澤さ〜ん」と呼びかけられた。サインを待つ人々に丁寧にペンを走らせた50歳が、福島で行われる大会を盛り上げた選手の一人だったのは言うまでもない。「世界一美しいスイング」と形容された男の完全復活を、多くの人が待ち望んでいる(文・間宮輝憲)
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