<ニッポンハムレディスクラシック 初日◇6日◇アンビックス函館倶楽部 上磯ゴルフコース(6,378ヤード・パー72)>
最高気温15度、強い南東の風が吹く函館の地で、アウトスタートの最終組でスタートした永井花奈が、6バーディ・1ボギーの「67」でラウンド。首位の勝みなみに1打差、2位の好位置で「ニッポンハムレディスクラシック」の初日を終えた。
【写真】永井花奈 ドレスを選ぶとこういうスタイル
ぬかるんだフェアウェイと、時おり吹く強い風に苦労する選手が多発する中、決して飛距離が出るほうではない永井が、バーディラッシュを見せた。「あまり回りやすいほうではないので、5アンダーは上出来だと思います」と話すが、好スコアを支えたのは、永井なりのクラブ選びの考え方だ。
「私はパー5で2オンできるほうではないので、短い番手のウェッジを多めに入れています」というとおり、キャディバッグには10番アイアン(PW相当)に加え、ロフト角50度、52度、58度が入る。ここで一瞬思うのは、なぜこの組み合わせ?
「ロフト角でウェッジを選びません。何ヤード打ちたいかで選びます。パー5での3打目を想定して、100、90、70ヤードを打ちたいのです。以前は50度ではなく52度を入れていましたが、それで90ヤードを打つのがきつくなってきたので、このロフト角になりました」と、なんとも理にかなっている。
アマチュアゴルファーなら52度と56度か、52度と58度といった組み合わせが一般的といわれてきたが、打ちたい距離に合わせてロフト角を選ぶのは、はっきりと自身のゴルフスタイルを把握しているからこそ。「逆にウッドとかユーティリティの長いクラブは、困らない程度に入っていればいいかな?」と、こちらはそこまでのこだわりがない、ともいえない…。
アイアンは7番からで、フェアウェイウッドとユーティリティはあわせて5本。ランの出ないホールではセカンドショットで長いクラブが活躍するが、「今日は3本のユーティリティがよかったです」と、こちらもプレースタイルに合ったクラブセッティングで、バーディチャンスを作り出すことに成功した。
昨年、悪天候のため2日間競技となった「樋口久子 三菱電機レディス」でツアー初優勝。今回も荒天が続くと予想されるため、自分のゴルフを知り尽くした永井のようなクラブセッティングなら、日々変化する攻略法にも対応できそうだ。アマチュアゴルファーにも参考になる永井流のクラブ選び。ぜひ試してみてはいかがかな?(文・高桑均)
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