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石川遼は4打差発進 半袖になった途端の3連続バーディに「もっと早く脱げば（笑）」

＜長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップゴルフトーナメント 2日目◇6日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ（7,178ヤード・パー72）＞
「4年経ちましたが、自分の中ではディフェンディングのつもりです。連覇を目指して頑張りたい」と開幕前から優勝した2014年以来の出場に意気込む石川遼。5日（木）の競技が中止となって仕切り直しの第1ラウンドは4バーディ・2ボギーの「70」。2アンダー・28位タイとまずまずの位置につけた。
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前半は苦しんだ。「今日は冷えましたが、暑かった前々週の福島とはアイアンの飛距離が10ヤード違った。それを計算しすぎてオーバーしてしまったり。風も難しく、距離感が難しかったですね」とバーディは無く、ボギー2つ。“連覇”へはほど遠い内容だった。
折り返しての3番（パー5）でも1打目、2打目と連続でミス。さらに3打目を外すとアプローチは寄せられず。何とか沈めてスコアを落とさなかったが「ひどいパーでした」。と、ここでセーターを脱いで半袖に。すると4番で残り145ヤードから9番アイアンでピンにピタリ。これを皮切りに3連続バーディを奪うと、8番でもバーディ。残り6ホールでの追い上げに、「距離感には関係なかったですが、半袖になったらまさかの4バーディ。もっと早くセーターを脱げば良かったな（笑）」と口もなめらかだ。
一方、4年前にプレーオフで下した相手・小田孔明は5アンダー・4位タイ。小田は4年ぶりに出てきた因縁の相手に「今年は頑張ってプレーオフせんように。（リードして）逃げ切ってやる」とリベンジへの鼻息は荒い。これに対して石川も熱戦を歓迎する。
「リベンジという気持ちは、僕に勝つということも含まれていると思う。孔明さんは勝負というかぶつかり合う感じの気持ちを出して戦う選手。僕もどちらかというとそうなのでやっていて楽しい」
ほかにも4アンダー・10位タイにキム・キョンテ（韓国）、3アンダー・16位タイに藤田寛之と歴代覇者の名前が上位に並ぶ。「ここで勝っている選手で上位にいる選手はみんな優勝候補。明日1日で差を詰めて、日曜日に争えるように頑張りたい。優勝したいので予選カットラインは考えたくない。短縮競技となったけど、明日から決勝ラウンド、3日目のつもりで攻めていきたい」。早くも役者がそろってきたザ・ノースカントリーGC。それでも主役の座は譲るつもりはない。（文・秋田義和）

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