<全英オープン 初日◇19日◇カーヌスティGL(7402ヤード・パー71)>
サンディ・ライル(スコットランド)のティショットで幕を開けた第147回全英オープン選手権初日。全英らしからぬ汗ばむ陽気の中で進行した19日、首位に立ったのは特に風が穏やかだった午前組のアドバンテージを最大限に利用したケビン・キスナー(米国)だった。
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34歳の米国人は5番でボギーをたたくも、直後の6番でイーグルを奪取してエンジンがかかる。8番でバーディ、さらに13番から3連続バーディを奪って、初日を「66」の5アンダーでフィニッシュした。
「5番でスコアを落として、1オーバーで6番に臨んだ。ティショットと3番アイアンで打った2打目がさえたうえに、ロングパットを沈めることができて、勢いが出た。きょう考えていたプラン通りのプレーができた」
アグレッシブにドライバーを使う選手が多い中、キスナーがドライバーを手にしたのはわずか4回のみ。
キスナーが「フェアウェイを捉えられれば、グリーン周りではコントロールできる自信があった」と説明したとおり、飛距離ではなく頭を使った抜群のマネジメント力と、この日最少となる22パットが光った。
4年連続出場となるキスナーは、毎年順位を上昇させてきた。2015年のセント・アンドリュースは予選落ちも、翌年の問いやる・トゥルーンでは76位。昨年のロイヤル・バークデールでは54位タイで大会を終えている。
「私の場合は、リンクスゴルフに慣れていかなければならなかった。それを理解するまで数年必要だったんだ」
そして迎えたカーヌスティ大会。全英開催コースで最難関とされるコースで、昨年の3日目の「67」より1つ少ない、自身の全英最少ストロークを出すことに成功した。
今大会中は、ジョーダン・スピース、ザック・ジョンソン、ジミー・ウォーカー、ジャスティン・トーマス、ジェイソン・ダフナー(いずれも米国)というメジャー王者たちと宿舎をシェアしているキスナー。
昨年王者のスピースとは特に仲が良く、この12か月間でクラレット・ジャグの近くにいる時間も少なくなかった。
「ジョーダンは月曜日にクラレット・ジャグを返還したけど、今度は私が優勝して、彼に見せてあげられればいいね」と笑顔を見せたキスナー。
無論、優勝にはソリッドなパフォーマンスをあと3日間続けなくてはならない。
「自分を信じなければ、負けてしまう」
そして、同じ釜の飯を食う仲間たちと同様に、メジャー王者のエリートクラブの仲間入りを果たせると、キスナーは信じている。
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