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“プロ”は黙って背中で語る!上田桃子、7年ぶりのタッグで好発進

<大東建託・いい部屋ネットレディス 初日◇26日◇鳴沢ゴルフ倶楽部(6,685ヤード・パー72)>

上田桃子が7年ぶり、2度目のコンビを組んだキャディと好スタートを切った。今季初優勝を狙う上田は4バーディ・1ボギーの「69 」をマーク。首位と4打差の7位タイと好スタートを切った。
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会場の鳴沢ゴルフ倶楽部は標高1000mの富士山の麓に位置するコース。気圧が下る分、空気抵抗が減り飛距離は伸びる。ベテランの上田も「距離感を合わせるのが難しかった」とアンジュレーションのあるフェアウェイからアイアンショットで距離を合わせるのに苦戦した。

池が待ち構えるホールでは、「本当にこの番手でグリーンに届くのか」と勇気が試される。それでもチャンスを量産できたのは、実に7年ぶりに上田のバッグを担いだ、古賀雄二キャディの助言が背中を押してくれたからだった。「飛ぶ時と飛ばない時があって、それが分からないんです。でも、キャディさんの“ここは飛ぶ、飛ばない”の判断が当たって」と、余裕を持ったプレーができたという。

当の古賀キャディに判断基準を聞くと、柔らかい笑顔で「雰囲気ですかね(笑)」。的確な判断を生む基準は“企業秘密”の様子である。そんな7年ぶりのコンビは、敏腕キャディのサポートもあって順調な滑り出しを切った。

1打差の2位につけるのは17歳のアマチュア、安田祐香。先週は米国のアマチュア、クリスティン・ギルマン(米国)が優勝するなど、アマチュア勢の活躍が目立っている。上田はそのことを聞かれると「まったく意識しない」と一刀両断。自分のプレーに集中する構えだ。

しかし最後には、「こういう難しいコースで勝つのはプロだと思いますよ」とサラリ。ベテランの風格たっぷりに去って行った。このコースにいるプロ全員がおそらく同じ思いでいるに違いない。(文・谷口愛純)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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