<LPGA最終プロテスト 3日目◇26日◇チェリーヒルズゴルフクラブ>
“黄金世代”の躍進が止まらない。1998年4月〜99年3月生まれまでの選手が呼ばれることの多いこの通称だが、勝みなみ、新垣比菜、小祝さくらをはじめ海外で活躍する畑岡奈紗まで、実力者が並んでいることからも文字通り、次代の女子ゴルフ界を背負う逸材ぞろいだ。
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昨年の最終プロテストに高卒で一発合格した者もいれば、不合格となって今年再び挑戦する者も大勢だ。24日から行われている最終プロテストにも、2年目のチャレンジに懸ける選手が多いが、プロテストの場でも存在感を見せつけている。そして3日目の今日もまた、新たなヒロイン候補が名乗りを上げた。
この日だけで10バーディ(2ボギー)を奪い、「64」のプロテストタイ記録をマークし、トータル10アンダーの9位タイにジャンプアップした栃木県出身の臼井麗香も黄金世代の一人だ。「今まではジュニアの頃に出した65がベストだったので、ベスト更新ですね」とほほを緩めるが、初日、2日目ともに、「71」と伸び悩んでいた臼井にとっては、この日の大爆発で、ひとまずは最低現となる20位タイ以内の合格が見えてきた。
高校時代には、畑岡ら同級生とともに海外合宿を行うほど仲が良かったが、その畑岡は「日本女子オープン」を連覇。今季は米国女子ツアーでも初優勝を遂げ、「置いて行かれている」という気持ちが臼井を支配していたという。加えて、昨年プロテストも不合格。「ショックすぎて何も覚えていない。言葉では言い表せられないくらい…。(ゴルフを)やめたくなるまでいきました」と今でも言葉を詰まらせる。
そんな苦い経験を乗り越えて、再び立った最終プロテストの場。自身のベストスコアをマークするとともに、合格に大きく近づいた。「(イ・)ボミちゃんみたいにみんなから愛されるプロになりたいです」と早くも見据えるは、合格後の自分。明日は絶対、1年ぶんのうっぷんを晴らす最終日にしてみせる。
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