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研究員Kの「超」私的なクラブ論 実際どうなのよ

エピック・サブゼロドライバー対M2ドライバーの巻

みなさんこんにちわ! というかお久しぶりです。
その昔、Com.という雑誌で試打レポートを担当していた私、研究員Kですが、このたびめでたく表舞台(?)に戻ってまいりました。あれからけっこうな時が過ぎ、ヘッドスピードはだいぶ落ちましたが、そのぶん、ボールを打つのは多少上手になったかもしれません。とはいえ所詮はアマチュア、適度に上手く、適度にヘタという特性を生かし、イマドキのクラブをテイスティングしていきたいと思っています。ただあくまでも個人的な感想ですので、それらを踏まえていただきつつ、多少なりともみなさまのクラブ選びの参考になれば幸いです。

売れてます!『EPICサブゼロ』本当の実力は?

サブゼロ

サブゼロ

M2

M2

どうやらEPICドライバーが売れているようです。というか、売れています。トッププロが見慣れぬEPICを手渡され、打ってみたらその飛距離にビックリ!という動画プロモーションが効果的だったのはもちろんですが、ヤラセではなく、本当に飛ぶことが口コミで広まったのも大きな要因でしょう。研究員の個人的な調査でも、「初速が違うんですよね~」と熱く語る若手プロがいたりと、その評判はホンモノのようです。

一方、セルジオ・ガルシアがマスターズで勝ったのは記憶に新しいところです。真っ赤なパター(スパイダー)も印象的でしたが、M2ドライバーでかっ飛ばす姿もインパクト大でした。あのガルシアのドライバーが曲がらない!マジか!と世界中の人たちが驚いたことでしょう。

というわけで、イマドキのゴルフマーケット、ドライバー部門ではこの両者に熱い視線が注がれているといった状況ですが、実際どうなのよ、どう違うわけ?、と本当の評価を待ち望んでいるゴルファーも少なくないと思いますので、打ち比べてみた次第です。

重心距離の長さを生かして飛ばすM2ドライバー

M2のベストドライブ。フェースに乗せて飛ばす感じですね。

M2のベストドライブ。フェースに乗せて飛ばす感じですね。

まずはM2ドライバー。スペックはロフト9.5度で純正シャフトのフレックスSです。構えてみると、「うわっ!やさしそう!」というのが第一印象。とにかくヘッドが大きく感じて安心感があります。クラウンのフェース寄りに施された白い塗装の効果だと思いますが、かなり膨張して見えます。大きく見えると安心するか、逆に取り回しが大変そうだと感じるかは人それぞれだと思いますが、私の場合は前者。ひっかかるイメージがまるでないので、安心して叩けます。実際、ひっかかることなどほとんどないのですが、ゴルフ部だった学生時代はチーピン野郎だったのでそのイメージをいまだに引きずっているんですね。ひっかからないヘッドでつかまえて打ちたい!というのが私のドライバーに対するニーズです。

で、そのニーズをM2がどう受け止めてくれたかというと、確かにひっかかりません。ひっかかる気配すらありません。ていうか、STD(スタンダードロフト)設定だと右にしか飛びませんでした。もちろん技量の問題が大きいのですが、大型ヘッドで右にプッシュ癖がある場合、スタンダードロフトだと厳しいかもしれません。重心距離が長いのでフェースが戻ってこないのです。そこでカチャカチャしてハイヤーロフトにチェンジして打ってみたところ、これはバッチリでした。つかまったフェードボールになります。初速はというと、今回の試打は練習ボールだったので、その振り幅は他の国内メーカーのクラブも含めて59~63m/sでしたが、62m/sがコンスタントに出る感じです。それ以上出そうとすると、フェースが返り過ぎてドロップしてしまいました。またスピン量もバラつきますね。となれば純正シャフトが耐えられるのはヘッドスピード44m/sぐらいまででしょうか。それ以上のハードヒッターはカスタムシャフトがいいと思います。

フェースの反発と自然なヘッド挙動が素晴らしいサブゼロ

サブゼロはこのようなライナー性の弾道になります。

サブゼロはこのようなライナー性の弾道になります。

そしてEPICサブゼロ。これは1発目から気持ちよく飛んでいきます。ヘッド形状はM2と似ているのですが、構えると引き締まったシャープな印象で、つかまりがほどよいですね。このモデルはなんといっても打感が特徴的で「ザ・カーボン!」って感じです。大昔、FT-5などカーボンコンポジットドライバーが流行ったことがありましたが、あのころの打感を彷彿とさせます。もちろんフェース素材はチタンなのですが、カーボンの感触をリアルに感じるのが不思議なんですよね。それに中身が詰まっているというか、空洞感のあるM2とは対照的です。もっともこのモデルのテクノロージーの軸がクラウンとソールをつなぐチタン製の2本のバーなので、その構造がこの打感をもたらしているのでしょう。エネルギーがボールにしっかりと伝わっている感じで、実際、初速も出ます。振れば振っただけ初速が出るので、純正シャフトに限っていえば、M2よりも飛距離性能が高いと思います。

試打は純正シャフトで。どちらもフレックスSですがサブゼロのほうがしっかりしている感じです。

試打は純正シャフトで。どちらもフレックスSですがサブゼロのほうがしっかりしている感じです。

ちなみに研究員はちょっと右に出るストレートからややフェードといった球筋が持ち球なのですが、サブゼロはストレートボールになりますし、つかまえればドローも打てました。反応が自然で、ツアープロがこのヘッドを好むのがわかるような気がします。スピン量は少なめで、打ち出しも高く、文字通り「高打ち出し+低スピン」の飛ぶ弾道が打てるモデルです。このようにツッコミどころがなく、売れるのが納得ですね。

というわけで、

構えたときの安心感を重視するならM2。

振り抜くことでショットを安定させたいならサブゼロ。

ということになるかもしれません。

並べてみるとヘッド形状はけっこう似ています。

並べてみるとヘッド形状はけっこう似ています。

ヘッド形状は大枠で似ていますが、重心距離の長さを武器にして飛ばすならM2ですし、サブゼロはそのデメリットを消しているような印象なので、比較的国産メーカーからの移行はしやすいかもしれません。・純正シャフトだとM2はときどき暴れるので、カスタム前提で考えることをおススメします。自分に合ったシャフトを見つけることができれば、強力な武器になりそうなヘッドです。オーガスタでのガルシアはフェードをうまくコントロールしていましたし、ダスティン・ジョンソンはスライスに近いフェードでかっ飛ばしているわけですから、フェード打ちに合うヘッドだといっていいでしょう。そう考えれば、

ドライバーが得意な人がさらに飛距離を伸ばせるのがサブゼロ。

ドライバーが苦手な人がひっかけのリスクなく叩けるのがM2。

といってもいいかもしれません。正直どちらを選ぶか迷うところですが、ドライバーに不安を抱える自分が買うならM2のカスタムかもしれません。でもそのまま使えるサブゼロも欲しいな~。

打球痕を見るとサブゼロのほうがいいところでとらえられています。

打球痕を見るとサブゼロのほうがいいところでとらえられています。

平均DATA(練習ボール)※コースボールだとそれぞれの数値は約1割アップすると思います。
EPIC サブゼロ
初速62.3m/s 打ち出し角14.1度  スピン量1886 トータル飛距離230.7ヤード

打球痕を見るとサブゼロのほうがいいところでとらえられています。

ロフト9度なので打ち出しは低いです。スピン量はM2よりも少なくけっこうな低スピンですね。つかまりがよく、研究員には珍しいドローボールが打てます。シャフトが合っているのか、球のバラつきはM2よりありません。

M2
初速61.6m/s 打ち出し角15.8度  スピン量2055 トータル飛距離233.2ヤード

打球痕を見るとサブゼロのほうがいいところでとらえられています。

ロフトがあるぶん打ち出し角度はサブゼロより高く、そのぶん平均飛距離が上回ったと思います。スピン量は少なめですが、ロフトを寝かせたぶんサブゼロよりは入ります。ドローよりフェードのほうが断然打ちやすいです。

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