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マーク金井の試打職人

【TSi2/TSi3】2020年11月発売 タイトリスト TSiドライバーの新旧徹底比較!<スッパ抜き試打!>

 

TSi2/TSi3は、TS2/TS3の後継モデル!

私も皆さんも、今1番気になるクラブ!タイトリストから2本出ました。発表前から気になって、ネットでチラ見していましたが、今回、どこよりもとは言いませんが、早いタイミングで試打できるということで撮影に臨んでいます。前作がTS2、TS3。TS1というクラブもありました。今回私が試打するのは、TSi2とTSi3です!

 

TSi2はやさしさを追求したアスリート系

TSi2は、前作同様ヘッドが少し大きく見えて慣性モーメントが大きいクラブ、TSi3は、ヘッドが少し小ぶりでアスリートゴルファーを意識したクラブです。じっくり見てみると、デザインが変わったと思いませんか?タイトリスト。デザインがシャープになりました。 タイトリストというと洋梨型と言われますが、TSi2のヘッド形状は前作TS2同様、奥行きが長く、重心を深くして慣性モーメントを上げて重心アングルを大きくしてあります。TSシリーズはプロモデルというわけではありませんが、ツアーを意識したクラブです。エンジョイ系というよりはアスリート系のドライバーです。その中でも、TSi2の形状はやさしさを追求しています。

 

TSi3は調整機能付き

TSi3のヘッド形状は、洋梨型というほどではありませんが、奥行きを少し詰めてシャープな形状です。「タイトリストお前もか」と驚いたのが、TSi3には可動式のウェイトが付いています。ウェイトの位置を動かすことで重心位置(重心距離)を変える、つかまりを調整する機能です。今やいろいろなメーカーのクラブに、ヘッドのバックフェース側で移動させるウェイトがついています。タイトリストでも、TSi2には付いていませんが、TSi3には標準装備されています。

 

TSi 4つの【i】とは

なんと言っても名前がTSi(ティーエスアイ)。iはinovation、inertiaのi。inertiaは聞きなれない言葉かもしれません。慣性モーメントのことをMOIと言いますが、inertiaは慣性のことです。そしてintegration、impactのi。

・inovation

・inertia

・integration

・impact

クラブの進化は材料の進化と言われています。今回、タイトリストはフェースに64チタンではなく新しい素材を採用しています。ATI425チタンという、宇宙基準の素材だそうです。CT値(Charactric Time)という反発を表す数値にもいい影響を及ぼすということです。

 

 

タイトリスト・オリジナルシャフト

このTSi3のシャフトはタイトリストのオリジナルですね。シャフトメーカーのロゴがありません。試作品じゃないですよね?市販品ですよね?なぜ市販品に見えないかというと、シャフトに入っている文字が非常に小さくて、TSP 110 50 Flex-Sとだけ書いてあります。シャフトメーカーのロゴが入っていないというのは、純正シャフトの原点に帰った感じがしますね。 今回試打する2本は、スペックが違います。TSi2は、9度のSシャフト。TSi3は、10度のTour-Sです。SとTour-S、ワッグルしただけでもかなり違います。前置きが長くなりましたが、打ちます!

 

 

★【新モデル】TSi2 9.0°TSP 110 (S)★

 

今までのタイトリストの形状を継承しつつ、洗練されたデザインでシンプルですね。1発目打ってみます。本当に今日の1発目、朝イチのショットです。なかなかいいデータじゃないですか。ヘッドスピード40m/sで、スピン量は2680、スマッシュファクター1.48、ほぼストレート、飛距離は234.8ヤード。いい感じですね。直進性があります。球がつかまるとか、左に行かない、という感覚はないですね。普通に打って、スクエアにインパクト。バランスがいいですね。少しだけヘッドスピードを上げてみます。ヘッドスピード41.8m/s。お~!初速62.3m/sはいいですね。やるな~タイトリスト。もうちょっとだけヘッドスピードを上げます。いい感じですね。HS42.3m/sで249.7ヤード、初速が62.6m/sはいいですね。

 

純正シャフトTSP 110 (S)はHS42~43m/s でちょうどいい!

そしてびっくりしたのがシャフト。純正シャフトはシャフトメーカーのシャフトに比べると安価ですが、ヘッドに合わせて作られています。ヘッドスピード42~43m/sの、ちょっと飛ぶアマチュアゴルファーにちょうどいい硬さとしなり感です。もう一回打ちます。ヘッドスピード42.4m/sで打って、数値の厳しいトラックマンで254.6ヤード!やるね~タイトリスト。

僕はいろんなメーカーのシャフトを打ちますが、PING410のALTA J CBを使っています。もちろんアフターマーケットのシャフトの良さもあります。でもTSi2ドライバーに関しては、もし僕がタイトリストと契約していてTSi2を使うことになったとしたら、迷わず純正シャフトを使います。ヘッドスピードが42~43m/s の人にちょうどいい。45m/sある人にはアンダースペックです。振動数もそんなに高くないと思います。 それにしても、4発打ってミスショットがゼロ!これはすごいですね。僕はよくこの番組で疲れたとかタイミングが合わないと言うんですが、練習なしでここまでタイミングが合うとは。思わず自分でこの数値に惚れ込んでスクリーンショット撮りました。60歳を超えてこの数値はうれしいです。

 

 

★【新モデル】TSi3 10.0°TSP 322 (Tour-S)★

 

調整機能がついているTSi3行きましょうか。ギアが好きな人にはこちらのほうが注目度が高いと思います。素振りしてみると、シャフトが硬いな~。これはヘッドスピード42~43m/sじゃキツいかもしれません。頑張ります!

 

 

TSi3は重厚なインパクトで低スピン

おお~! 開発チームが変わったのかな、というくらい、音がズドーンときます。TSi2はパシーンだったけど、TSi3はズドーンです。同じフェース素材ですが、球をキュッとつかむような手応えです。マッスルバックを打った時のような重厚なインパクト。どうしても調整機能に目が行きますけど、やっぱりクラブは基本設計です。これは僕よりヘッドスピードが速い人が打てばもっと飛びそうな感じです。 TSi3のほうが低スピン感がありますね。当然ですよね、こちらのほうがパワーのある人向けなので。頑張ってパワーを出してみます。あんまりやりすぎると球がどこに飛ぶがわからないので、やりすぎない程度に頑張ります。ヘッドスピード42.3m/sまあまあいい感じです。それにしても、TSi3もミスショット出ませんね。ほぼ真っ直ぐです。なかなかトラックマンでヘッドスピード43m/s出すには頑張らないといけないので、頑張って打っています。

 

純正シャフトのTSP 322 (Tour-S)はかなり骨太!

TSP 322のTour-Sは純正シャフトでもかなり骨太です。普通のシャフトじゃもの足りない、アフターマーケットのSじゃないと、という人でもTSi3の純正シャフトTour-Sは全然OKです。僕は頑張って43m/sくらいで打ちましたけれど、もっとスピード上げてくれよ、もっと叩いてくれよ、とシャフトが言っています。逆に言えばこのシャフトを使いこなすには42m/sだとキツいですね。僕の感覚だと44m/sくらい欲しいですね。ヘッドスピード44~48m/sくらいの人がちょうどいいんじゃないかな。

先に打ったTSi2のTSP 110 Sシャフトは、アベレージゴルファー、アマチュアゴルファーでちょうどいいです。後で打ったTSi3 のTSP 322のTour-Sシャフトは、TSP 110 Sシャフトより1フレックス以上、1.5フレックスくらいハードです。TSP 110はSですけど、僕が打った感じではSRに近いです。TSP 322 Tour-SはSより硬いSXに近いですね。 TSi3はアスリート向けです。けっこう頑張って振らないとだめですね。軽く振らせてくれないですね。60歳を超えている僕には、かなりハードです。プロや、もうちょっとヘッドスピードが速い人の試打のほうが、TSi3のクラブの良さが出せると思います。どこに当たっても飛ぶかというとそんなことはなくて、フェースの色の違う部分に当たれば、この幅のミスなら飛距離のロスが非常に少ないです。

 

TSi2とTSi3はキャラクターがはっきり違う

TSi2は慣性モーメントが大きくて直進性が強い弾道が打てます。TSi3は調整機能が付いていて、より低スピンで前に飛びます。TSi2とTSi3は完全に性格が違います。どちらにしようか迷う、ということがないと思います。TSi2は少し軽めの301グラム、TSi3は315グラムと、重量もターゲットに応じて設定しています。タイトリストといえばアスリートライク、アスリートに支持されるメーカーですが、TSi2はアマチュアゴルファーにも使いやすい、直進性が高い弾道が打てます。TSi3は調整機能付きで、マッスルバックのような包むような打感です。球筋を打ち分けたい人、低スピンで飛ばしたい人、ヘッドスピードが43m/s以上あって50m/s近い人でも問題なく叩けるドライバーです。TSi2とTSi3は、ここ最近のタイトリストのドライバーより、よりターゲットがはっきりして打ち手を見せてくれる、はっきりとしたドライバーです。

 

 

 

★【旧モデル】TS2 9.5°Titleist Speeder 519 EVOLUTION (S)★

 

ゴルフパートナーの試打ですから、やっぱり前作TS2も打ってみましょう。TS2のシャフトを見ると、こんなに大きくSpeederと入っています。タイトリストなのかスピーダーなのかわからないくらい、タイトリストのロゴはこんなに小さいですよ。十分の一くらいですね。ヘッドの奥行きがあって、シャフトが軽いです。打ってみましょう。全然違うね、飛距離が。あ、スピン量が多い(3170)です。ちょっとフェースが開いてしまったかもしれません。もう一発行きます。ヘッドスピード40.5m/sで234.7ヤード。明らかに飛距離が違います。

 

TS2かTSi2? 迷わず新作がおすすめ

僕は、この番組で必ずしも最新モデルがいいなんてことは言っていません。旧モデルTS2は価格的にお買い得感がありますけど、タイトリストの今回に限っては、やっぱり新作のTSi2をおすすめします。値段の差を実感できます。とはいえTS2がダメかと言うと、そんなことはありません。TS2は慣性モーメントが大きくて、やさしさ、ボールの上がりやすさがあります。車で言うと「いつかはクラウン」というCMが昔ありましたけれど、「いつかはタイトリスト」です。タイトリストを初めて使ってみたいなという人で、ヘッドスピード42~43m/sくらい、あまり難しいクラブは嫌だな、という人にはTS2は非常にお買い得なクラブだと思います。タイトリスト入門用としてTS2は非常にコストパフォーマンスが高いです。逆に、クラブにこだわりがあって、いいパフォーマンスが欲しい人は、迷わず新作TSi2。TSi2は本当に僕も欲しくなってウズウズしております。

 

 

★【旧モデル】TS3 9.5° Titleist Tour AD 60 (S)★

 

続いてTS3。これはSURE FIT CGウェイトが横に入ることで、トゥ側を重くしたり、ヒール側を重くしたりできる、この発想は好きなんですよ。ただ、タイトリストらしくないなと思ったのが、ソールが出っ張るんです。構えたら関係ないんですけど、ソールの出っ張りは好みが分かれるかな、というのが僕の意見です。TS3のシャフトは純正なのにTour ADのロゴが大きく入っています。ヘッドの形状はTS2とは逆で少し洋梨系の顔です。僕はTS3の顔は好みです。あれ?いい感じで打ったんですが、飛距離がだいぶ違いますね。ヘッドスピードは同じくらいなのに。あら~。ヘッドスピード42.4m/sで241.4ヤード。

 

あっぱれな進化!迷ったら新作のTSi3

数字は嘘をつかないとは言いませんが。迷ったら両方買え、と僕はよく言いますが、TS3とTSi3で迷ったら新作のTSi3を買ってください。通常ゴルフクラブは2年でモデルチェンジですが、2年でここまで性能を変えてくるというのはあっぱれというか、恐れ入りました。

TS3のソールは出っ張りがありますが、TSi3のソールはスマートなデザインで、出っ張りもないし調整機能が付いているのかわからないくらいスマートです。スマートだからいいと言っているわけではなく、低スピン感、フェースに球が乗る感じは、明らかにTSi3の方があります。旧モデルのTS3はシャフトもそこそこしっかりしているので、ヘッドスピード43~44m/sくらいあって叩けるドライバーが欲しい、タイトリストを使ってみたい、少し凝ったクラブを使いたい、という人には、コストパフォーマンスがいいクラブだと思います。 最新の技術で低スピンで強い弾道で飛距離を稼ぎたい人にはTSi3がおすすめです。なにより純正シャフトのTSP 322 55 Tour-S、なかなかSにTourを付けることはないですが、看板に偽りなしです。新品なので安くはありませんが、アフターマーケットのシャフトを付けるよりは当然値段は安くなります。わかりやすく言えば、ゴルフ部の大学生やスポーツ経験がある若いゴルファーで、パワーがあってヘッドスピードがある人で、球を落ち着かせたい、吹き上がらない弾道を打ちたい人におすすめです。 僕はこの番組でもいろいろなクラブを試打していますが、今回のTSi2とTSi3はモデルチェンジをして変わったな、と心底思わせていただきました。TSi2とTSi3、タイトリストの意気込みを味わうために、ぜひ試打してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

マーク金井 (プロフィール )

1958年9月16日生まれ身長183センチ、 大阪府出身、血液型A型。ゴルフ雑誌編集者を経てフリーに転身。これまで試打したクラブは1,000本を越える。豊富な知識とシングルの腕前でクラブの試打&レポートをゴルフ雑誌やネットで展開。

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