毎週、ゴルフツアー会場で選手たちを撮影し続けるプロカメラマン。インサイドロープでプロゴルファーの凄みや熱気を感じ、ときおり会話のやりとりを見聞きするなど、“試合中の選手たちに最も近いメディア”であるツアーカメラマンが見た印象的な景色を紹介する【スタンレーレディス】。
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国内女子ツアーも残すところ7戦。「TOTOクラシック」と最終戦の「LPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ」は限られた出場権のため、多くの選手にとっては実質、残り5戦。賞金シードが気になるころだが、先週の「スタンレーレディス」は、今季不調が続いていたささきしょうこの2年ぶりの勝利に終わった。
初日こそ1オーバーの滑り出しとなったが、2日目に「65」をマークし3位タイに浮上すると、最終日も4アンダーにスコアをまとめ、新垣比菜らを振り切って、2016年の「大東建託・いい部屋ネットレディス」以来の歓喜の瞬間を迎えた。
最終日、そのささきを撮影していた、同姓の佐々木カメラマンは途中、「ささき選手が優勝するのではないかと思ったんです」と、振り返る。「今年は撮影をしていてもフィニッシュで手を離したり、打ち終わってからも下を向いて歩く姿を見てきました。それが先週は、回りに左右されずに落ち着いてプレーしているように見えたんです」(佐々木カメラマン)。
この写真は最終日の2番ホールグリーン上。「堂々としている感じがして、『今日、勝つのはささき選手なのかな』と思ったんです」と、このときの心境を思い出す。カメラを向けると元気にポーズを見せてくれるささき。快進撃が始まった瞬間だった。
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