<アマタフレンドシップカップ 2日目◇22日◇アマタスプリングス(タイ)>
タイのアマタスプリングで行われている日本選抜vsタイ選抜の対抗戦「第一回アマタフレンドシップカップ」。2日間の男女混合ペアマッチまでの成績は、日本選抜がトータル6ポイント、タイ選抜が10ポイント。4ポイントビハインドの劣勢で12名全員が戦う最終日のシングルス戦に挑むこととなったが、尾崎直道・古閑美保の両キャプテンは「逆転を大いに期待できる雰囲気になった」と語る。
キャプテンのねぎらいに“男泣き”する市原弘大【写真】
初日2ポイントリードされて迎えた2日目の午前競技(男女混合フォアサム)ではさらに2ポイント離され、難しい流れで午後競技(男女混合フォアボール)を迎えた日本選抜。
谷原秀人&吉田優利ペアがプラヤド・マークセン&アタヤ・ティティクルに勝利を挙げたものの、川村昌弘&川岸史果ペアがジャズ・ジェーンワタナノンド&モリヤ・ジュタヌガーンに、小平智&畑岡奈紗ペアがキラデク・アフィバーンラト&アリヤ・ジュタヌガーンに敗れ、終盤までもつれた市原弘大&福田真未に重圧がかかった。
トンチャイ・ジェイディ&ポーナノン・パットラムに対し、16番、17番の2ホールで逆転し、1アップで最終ホールのティグラウンドに立ったが、市原のティショットは右方向へいき、パームツリーのなかで見失うハプニング。福田だけがセカンドショットを狙う展開となったが、日本選抜全員がグリーン周りで見守るなか、しっかりとパーで締めて、1アップを守り切り、最終日に繋がる貴重な1ポイントを奪取した。
死闘の末の勝利に、みなが殊勲の二人をねぎらったが、その輪のなかで市原が“男泣き”。
「勝ちたい気持ちがすごくあって、パートナーの福田さんがプレッシャーのなかでパーを獲ってくれたことで、感極まったんだね。最後の試合は全員が見ていたので“勝つっていいな”と思えたはず。明日の自分のプレーにつなげてくれると思います(尾崎)」
「(市原の)キャラなのか、みんなは笑っていましたけど(笑)、自分にプレッシャーをかけるタイプ。感動的で綺麗な涙ですし、みんなの気持ちが一つになったかなと思います(古閑)」
と両キャプテンも称賛した。
市原は「最後は“神様、仏様、福田様です”」と感謝を口にしたが、福田も「17番で、難しいなかでパーを獲っていただいて、最終ホールは燃えていた。2打目も全然緊張することなく。最高に楽しかったです」。日本勢全員が見守っていた状況を問われると、「こういうなかで勝てたのがいい。チームに勢いがついて、シングルス戦は面白いんじゃないかなと思います」と語った市原は再び目頭が熱くなり「(涙は)大丈夫ですか?」と福田にちゃかされる場面もあったが、息の合ったペアが大きな仕事をしたことは間違いない。
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