<ダイキンオーキッドレディス 事前情報◇6日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6514ヤード・パー72>
2019年の国内女子ツアーが「ダイキンオーキッドレディス」で開幕する。今年はどんな展開が待っているのか。新たなヒロイン誕生など、期待が膨らむばかりだ。
今年もやります!女子プロドレスアップをゲキ写【写真館】
32回目を迎える国内開幕戦。華々しい女子ツアーの幕開けとして、今では広く知れ渡っている。これまで数多くの名勝負が繰り広げられてきたが、これまでにどんな記録が生まれているのか。
本大会は1988年に第1回大会を迎えて以来、一度も開催中止などなく、毎年連続開催を続けている。88年の1戦目としてツアーに登場して以来、開幕戦といえばダイキンというほどの存在になっているのは周知の通りだ。
第1回大会は台湾の黄璧洵が勝利。これまで大会複数回優勝を果たしているのは、4人。2015、16年のテレサ・ルー(台湾)まで、連覇を果たした選手は現れなかった。いいかえれば、毎年勝者が入れ替わる大会ともいえる。
近年では、14年のO・サタヤ(タイ)以来、外国人選手の優勝が5年続いている。これまでの外国人優勝は全31回のうち16回。日本勢は15勝となっている。それでは、観戦のお伴に役立つ豆知識をここでご紹介しよう。
■大会複数回優勝:4人
藤野オリエ(00年、05年)
不動裕理(01年、03年)
アン・ソンジュ(10年、17年)
テレサ・ルー(15年、16年)
記憶に新しいところでは、テレサの連覇だろう。本大会初の連覇達成。第1回大会を制したのは台湾出身の黄。その後テレサを含め、台湾勢は4勝。気候や芝質が似ている沖縄としては意外に少ない数字といえそうだ。
■本大会でツアー初優勝:5人(日本ツアー主戦場の日本人)
城戸富貴(93年)
福嶋晃子(94年)
藤野オリエ(00年)
西塚美希世(06年)
斉藤愛璃(12年)
本大会でツアー初優勝を遂げたのは5人、これは、日本ツアーを主戦場としている日本勢に限る数字だ。大会スタート当初は米国勢の優勝などもあり、98年には金愛淑も日本ツアー初優勝を挙げている。
また、プロ初勝利という点で見れば、04年の宮里藍も“初優勝”といえる。08年のソン・ボベ(韓国)、10年ソンジュも日本ツアー初優勝となっているが、母国などでツアー参戦経験が豊富だったこともあり、今回の集計からは外した。
■本大会優勝で同年賞金女王
不動裕理(01年、03年)
アン・ソンジュ(10年)
森田理香子(13年)
シーズンのスタートを優勝という形で飾り、勢いに乗って賞金女王に輝いたのは意外にも3人のみ。直近の達成者は13年の森田理香子。最後まで女王レースを争った横峯さくらとのプレーオフを制しての勝利だった。
10年のソンジュは日本参戦初年度の第1戦で優勝。そのまま同年は4勝を挙げて女王に上り詰めた。6年連続賞金女王の座に輝いた不動裕理は、期間中、大会2勝。特に03年は本大会を皮切りに年間10勝という偉業を成し遂げた。
■最多ギャラリー数(1日)
2007年最終日:1万3964人
(参考:宮里藍優勝時の04年最終日は1万2081人)
女子ツアーの中でも多くのギャラリーを集める本大会。沖縄県で開催される唯一の大会として、大人気だ。これまで最終日に1万人を超えたのは9回。ただし、10年を最後に1万人超えはなし。今年は久しぶりに1万人を突破するか(昨年最終日は7460人)。
■沖縄県勢の優勝
宮里藍(2004年)
こちらも意外だが、地元の沖縄出身で勝利を挙げているのは宮里藍ただひとり。芝目のきついコーライグリーンは地元で慣れ親しんだ選手が有利に見えるが、実はそうでもないということか。
今年は日本ツアーに初のフル参戦を果たす宮里美香や、米ツアーの上原彩子に加え、比嘉真美子や新垣比菜らにも期待がかかるが、果たして?
■賞金総額/優勝賞金の遷移
1988年:4000万円/700万円
1989年:4500万円/810万円
1990年〜1991年:5000万円/900万円
1992年〜2004年:6000万円/1080万円
2005年〜2013年:8000万円/1440万円
2014年〜2015年:1億円/1800万円
2016年〜2019年:1億2000万円/2160万円
第1回と比べると、賞金総額は3倍。16年からは3日間大会から4日間大会へと変更された。同時に賞金総額が2000万円アップで1億2000万円、優勝賞金も2000万円を超える高額賞金大会となった。
■総ヤーデージの遷移
1988年(第1回):6214ヤード
2019年(第32回):6514ヤード
最長:6649ヤード(2016年)
今年のヤーデージは初回に比べて30ヤード増えている。短いパー4でいえば1ホールぶん長くなっている。道具の進化や選手のアスリート化に伴い、この5年間で6500ヤード越えが当たり前になっている。
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