国内男子ツアーで10月に行われるエキシビショントーナメント2試合の記者発表が8日(木)に行われ、主催のISPS(国際スポーツ振興協会)の半田晴久会長、共催のJGTO(日本ゴルフツアー機構)の浦山豊競技部統括部長、選手代表として市原弘大の3人が出席した。
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今回開催が決定したのは「ISPS HANDA コロナに喝!! チャリティー・チャレンジトーナメント」(10月14日〜16日・ロックヒルゴルフクラブ レイクコース)と、「ISPS HANDA コロナに喝!! チャリティーレギュラートーナメント」(10月29日〜31日・五浦庭園カントリークラブ)の2試合。ともにエキシビジョンマッチとして行われ、賞金の10%がチャリティ金として寄付、また予選落ちとなった選手にも一律6万円が賞金として支給される。また、両試合ともギャラリーを入れて開催される。
2試合の開催について半田会長は「以前マッチプレーを主催していた時にJGTOの対応に疑問を感じざるを得ないことがあり、スポンサーをお休みしていました。ですが、それについてオフィシャルな場で謝罪もいただきました。また、休むと決めたときにレギュラーツアーが10試合を割ったら、またスポンサーをすると約束していました。何よりもどんな形であれ、選手に戦う場と賞金を渡せる場を作りたいと考えました」と主催するに至った理由を説明。
トーナメントではなくエキシビジョンマッチとしたことについては「日本ツアーのシード選手の4割は海外の選手ですが、いまだ渡航制限などでなかなか(日本に)来られない現状があります。ただし、日本の選手を中心に試合をやりたいという選手もいる。その両方を満足させられる形式にしました」と明かした。
続けて「市原プロからも“エキシビジョンマッチなら下の順位の選手まで賞金が行きわたるのでありがたいです”と言われたことも踏まえました。予選落ちした人にも6万円お渡しするので、少しでも経費の足しにしていただければ。また、エキシビジョンということでドラコンやニアピン、イーグルやホールインワンにも賞を設けました。順位は良くなくても、そういった部分でも賞金として持って帰っていただければと思います」と話した。
市原は「プロゴルファーは試合がないと生きがいを失いがちですし、こういう状況となり将来についての心配もありました。また、プロはギャラリーの前で少しでもいいプレーをして感動してもらうことが醍醐味(だいごみ)でもあります。そういったなかで、ギャラリーを入れた試合を開催していただけるということで生きがいを与えられたと思います」とプロゴルファーの立場から感謝を述べた。
また、「特に若手ゴルファーは苦しい思いをしている選手が多い。(通常のトーナメントで)予選落ちしたら賞金が出ないのは競争意識を高めるうえではいいと思いますが、こういう状況ではプロゴルファーとしていられるかの瀬戸際の選手も多い。そういった意味でも全選手に賞金をいただけるのは感謝しかありません」と若手選手の気持ちを代弁。「プロとしてギャラリーの方々に感動していただけるようなプレーをしたい。しっかりと調整して頑張りたいです」と意気込みを語った。
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