2021年は通常通り4月に開催されるメジャー初戦の「マスターズ」。例年ならパトロンと呼ばれる観客がコースを埋め尽くすが、新型コロナウイルス感染がさらなる拡大をみせている中、チケット所持者に開催コースのオーガスタナショナルGCからEメールが届き、チケット購入手続きの延期が知らされた。
松山英樹のウッド〜アイアンショットのスイングを動画で見る
「4日間の観戦バッジの権利を持つ人は、通常1月1日から手続きが可能になるが、今年はその開始が遅れることになった。1月末にはその後の我々の意向を伝えるので、そのまま待つように」とコースは伝えている。
11月に開催された今年の大会が無観客となったため、本来行われるはずだった20年4月のチケットを所持する人は来年のマスターズを観戦することができる。火曜、水曜日の練習ラウンドを抽選で購入していた人も同じく21年大会でも有効だ。
マスターズの入場者数は公表されていないが、観戦バッジは3万人、それに加えて一日チケットがあり単日でもその入場者数は4万人と推定される。ただこれらのチケットはすべてすでに購入済み。そのため観戦者数を限定し、開催することが非常に難しいのが現状となっている。
オーガスタナショナルGCのフレッド・リドリー会長は11月に「来年4月には今よりもずっと“普通”に近い状態で開催できるだろう。医療的な予想はできないが、ワクチンがうまく作用してくれることに期待したい」と話していた。
また入場する観客すべてにPCR検査を実施することも検討していることにも言及。かなりの費用と場所が必要になるが、「われわれにはたくさんの協力者が居るので、多くの人にテストを実施することは可能」と見解を示した。検査実施をしてでも21年大会はパトロンを迎えてのマスターズ開催に前向きな意向をみせている。(武川玲子=米国在住)
<ゴルフ情報ALBA.Net>