米下部のコーンフェリー・ツアーはバハマからパナマへと舞台を移し、今季3戦目のパナマチャンピオンシップはパナマシティ(パナマ)のパナマGCで2月3日に開幕する。
しかし「パナマ」は現在、米国からの渡航が1月18日現在で「レベル4」、渡航中止を勧告している国。その理由は新型コロナウイルス感染拡大のリスクでもあるが、犯罪が多発していることが大きな要因。その結果、同大会に出場権があっても見送る選手が続出し、出場枠が埋まらない可能性も出てきたという。
一方でPGAツアーのAT&Tペブルビーチ・プロアマは予選を3コースでプレーするので出場は156名。しかし、今年はトップランカーの多く、30名以上が同週に開催されるアジアツアーの“サウジ・インターナショナル”に参戦するため、ペブルビーチの出場が一部のコーンフェリーの選手まで下りてきている。
だが、コーンフェリー・ツアーで戦う選手にとっては悩ましい選択で、ペブルビーチでPGA ツアーを戦うことは素晴らしいことである一方で、パナマチャンピオンシップに出場してポイントを稼ぐことは来季PGAツアーのフル参戦を目指すためにはとても重要。
幸いにも大会が開催されるパナマGCは犯罪が多発する危険地域からは十分に離れているというからひとまずは安心。日本の小平智はAT&Tペブルビーチ・プロアマに出場予定となっている。
デービット・リングメス(スウェーデン)はパナマを選択、またファビアン・ゴメス(アルゼンチン)、マイケル・キム(米国)もペブルビーチのウエイティングを取り消し、パナマに向かうことを決意した。それでも「出場144名のパナマチャンピオンシップの出場枠が埋まらない可能性がある」と複数の米メディアが伝えている。(文・武川玲子=米国在住)
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