<ツアー選手権 3日目◇27日◇イースト・レイクGC(米ジョージア州)◇7346ヤード・パー70>
圧巻の8バーディを奪いボギーは一個にとどめた松山英樹。初日からスコアに差がつくハンディキャップ戦ではあるものの、これでトータル13アンダーまで伸ばし、上位をうかがう位置で最終日を迎える。
この日は朝から雷雲接近のためスタートが1時間遅れ。最初は「バタバタしていた」と話すが、3番パー4で1メートルにつけて初バーディを奪うと、5番、6番で連続、8番でも獲って追撃態勢を整えた。
「5番あたりからハーフターンまではいいショットが打てたと思う」と振り返る。8番では146ヤードを30センチにつけるスーパーショット。「完璧だったし、あそこは自信を持ってああいう結果になったので、ひとつ自分の指標になるようなショットが打てたのでよかった」と、アイアンの名手らしいショットが戻ってきた。
それでも後半は「打たなくていいような(笑)」と10番でボギー。それでもその後4バーディを奪い、上位陣を追いかけた。「後半になってどう振っていいかわからなくなったときは曲がったけど、崩さずに最後までいけたのでよかった」と久しぶりに及第点をつけるラウンドとなった。
最終ホールのパー5ではティショットを右ラフに入れ、レイアップを選択。そこから1メートルにつけるなど、マネジメントも納得のもの。「うまくいきました」と締めがよかったことも充実のラウンドを物語る。
松山ホールアウト直後に2度目の雷接近で中断。そのまま中止となり、上位勢は第3ラウンドの残りを日曜日に行う。そのため現時点ではトップと6打差だが、このあとどこまで離されるかは分からない。そこについても「あんまり気にせず」と、今季最終ラウンドを気負いなく迎える構え。「痛みなく終わりたい」と首を気にしながらも、2勝を挙げたシーズンの有終の美を飾るプレーを見せる。
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